画像生成AIとは?意味・仕組み・使い方を初心者向けにわかりやすく解説

画像生成AIの仕組みと使い方を解説するイメージ

画像生成AIとは、文章による指示や画像などをもとに、新しい画像を生成・編集するAIです。

たとえば、「夕焼けの海辺を歩く犬のイラスト」「ビジネス資料に使うシンプルな図解」のように、作りたいものを文章で伝えるだけで画像を作れるサービスもあります。

一方で、思いどおりの画像を作るには指示の出し方にコツがあり、著作権や商用利用などにも注意が必要です。

この記事では、画像生成AIを初めて使う人に向けて、意味や仕組み、できること、基本的な使い方、利用時の注意点までわかりやすく解説します。

目次

画像生成AIとは?

まず、画像生成AIとは、学習したデータの特徴やパターンをもとに、新しい画像を生成するAIです。

利用者が「どのような画像を作りたいか」を文章で伝える方法は、代表的な使い方の1つです。このような文章による指示は「プロンプト」と呼ばれます。

たとえば、次のような指示を入力できます。

「明るいオフィスでノートパソコンを操作する会社員。シンプルなフラットイラスト。白を基調にした清潔感のあるデザイン。」

その結果、生成AIは指示された内容をもとに、人物、背景、色、構図、雰囲気などを反映した画像を作ります。

また、サービスによっては既存画像を入力して、背景を変更したり、一部分を修正したり、別のデザインへ変換したりすることも可能です。

画像生成AIがプロンプトから画像を作る仕組み

画像生成AIと画像認識AIの違い

一方、画像生成AIと画像認識AIは、どちらも画像を扱うAIですが、目的が異なります。

種類主な役割
画像生成AI新しい画像を作るイラストや写真風画像を生成する
画像認識AI画像の内容を読み取る写っている物体や人物を判別する

つまり、画像を見るAIが画像認識AI、画像を作るAIが画像生成AIと考えると理解しやすいでしょう。

ただし、現在は画像の理解と生成の両方を扱えるAIサービスもあるため、両者が完全に分離しているとは限りません。

テキスト生成AIとの違い

また、テキスト生成AIは、文章の作成や要約、質問回答などを得意とする生成AIです。

一方、画像生成AIは画像やイラストなどの視覚的なコンテンツを生成します。

つまり、どちらも生成AIの一種ですが、主に扱う情報が異なります。

画像生成AIの仕組み

画像生成AIは、学習データから画像の特徴やパターンを学び、利用者から与えられた指示をもとに新しい画像を生成します。

ただし、画像生成AIには複数の技術方式があります。すべてのサービスがまったく同じ仕組みで動いているわけではありません。

画像生成AIでプロンプトを入力して画像を生成する流れ

学習データから画像の特徴を学ぶ

次に、画像生成モデルは学習過程で多くのデータを利用し、物体、色、形、構図などのパターンや、言葉と視覚的特徴の関係を学習します。

そのため、「猫」「海」「水彩画風」といった指示に対応する視覚的な特徴を組み合わせて画像を生成できます。

ただし、これは保存された1枚の画像をそのまま取り出すという単純な仕組みではありません。

プロンプトの内容を画像へ反映する

そこで、利用者が入力した文章は、AIが扱える内部表現へ変換されます。

その後、その情報を手がかりとして、AIは「何を描くのか」「どのような構図にするのか」「どのような雰囲気にするのか」などを画像へ反映します。

そのため、同じ「犬の画像を作って」という指示でも、犬種、場所、構図、色、画風などの条件を加えることで結果が変わります。

拡散モデルではノイズから段階的に画像を作る

画像生成で知られる技術の1つが**拡散モデル(Diffusion Model)**です。

具体的には、拡散モデルでは、画像に加えられたノイズから元の情報を復元する過程を学習し、生成時にはノイズのような状態から段階的に画像を形成していきます。

そのため、初心者向けには、「砂嵐のような状態から少しずつ形を浮かび上がらせていく仕組み」と考えるとイメージしやすいでしょう。

なお、画像生成AIのすべてが拡散モデルだけで作られているわけではありません。

画像生成AIでできること・具体例

また、画像生成AIは、特別なイラスト制作だけでなく、仕事や情報発信のさまざまな場面で利用できます。

たとえば、代表的な用途には次のようなものがあります。

  • ブログやWebサイトのイメージ画像
  • SNS投稿用の画像
  • プレゼンテーション用のイラスト
  • 広告やバナーのデザイン案
  • 商品やWebサービスのコンセプト画像
  • キャラクターや背景のアイデア出し
  • 写真風のイメージ作成
  • 既存画像の背景変更や部分修正
  • 図解やインフォグラフィックのたたき台
  • デザインの複数案を比較するための試作

特に、完成品を一度で作ろうとするより、最初のアイデアやたたき台を短時間で作り、人が確認しながら改善する使い方と相性があります。

画像生成AIの使い方

まず、画像生成AIの操作方法はサービスによって異なりますが、基本的な流れは共通しています。

画像生成AIの活用例と利用時の注意点

1. 生成したい画像の目的を決める

まず、「何に使う画像なのか」を決めます。

たとえば、ブログのアイキャッチとプレゼン資料の図解では、適した構図や文字量が異なります。

用途を明確にすると、その後の指示も具体的になります。

2. プロンプトを入力する

次に、作りたい画像を文章で伝えます。

最初から複雑な指示を書く必要はありません。

たとえば、

「カフェでノートパソコンを使う会社員。明るい自然光。シンプルなフラットイラスト。」

といった形で、主役、場所、雰囲気、表現方法などを指定します。

3. 生成された画像を確認する

画像が生成されたら、目的に合っているか確認します。

特に次の部分をチェックしましょう。

  • 人物や物体の形
  • 構図
  • 背景
  • 画像内の文字
  • 不自然な部分がないか

最初から理想どおりにならなくても問題ありません。

4. 修正指示を出して調整する

不足している条件を追加して、画像を調整します。

たとえば、

  • 「背景を白にしてください」
  • 「人物を左側に配置してください」
  • 「もっとシンプルなデザインにしてください」
  • 「赤の使用を減らしてください」

など、直したい部分を具体的に伝えます。

画像生成AIは、生成→確認→修正を繰り返すことで目的に近づけていくと使いやすくなります。

5. 利用条件や権利関係を確認する

完成した画像を公開・配布・商用利用する場合は、利用しているサービスの規約や利用条件を確認しましょう。

また、既存作品やキャラクター、ブランド、実在人物などに関係する画像では、著作権以外の権利も含めた確認が必要になる場合があります。

画像生成AIのプロンプトを書くコツ

画像生成AIでは、長い文章を書くこと自体が目的ではありません。

何を作りたいのかが明確に伝わることが重要です。

初心者は、次の項目を順番に考えるとプロンプトを作りやすくなります。

  1. 用途:何に使う画像か
  2. 主題:何を描くか
  3. 状況:何をしているか
  4. 背景:どこにいるか
  5. 構図:どの位置・角度から見せるか
  6. 表現:写真風、イラスト、図解など
  7. 色・雰囲気:明るい、落ち着いた、シンプルなど
  8. 比率:16:9、正方形、縦長など

たとえば、ブログ用の画像なら次のように指定できます。

「生成AIを学ぶ初心者を表すブログ用イラスト。ノートパソコンの前で学習する人物。明るく親しみやすいフラットデザイン。濃紺と白を中心にする。16:9。」

生成後に不足している条件だけを追加していく方法でも十分です。

画像生成AIを使うメリット

画像生成AIの大きなメリットは、画像制作のアイデアを短時間で形にできることです。

たとえば、頭の中にあるイメージを言葉で伝え、複数のデザイン案を生成して比較できます。

そのほかにも、

  • 絵を描く技術がなくてもイメージを作りやすい
  • デザイン案を複数作りやすい
  • 修正案を素早く試せる
  • アイデアを視覚化しやすい
  • 文章だけでは説明しにくい内容を画像化できる

といった利点があります。

ただし、AIが生成したものをそのまま完成品として扱うのではなく、目的や内容に合っているかを人が確認することが重要です。

画像生成AIを使うときの注意点

一方、画像生成AIは便利ですが、生成された画像が必ず正確・安全・利用可能とは限りません。

そこで、公開や業務利用では、特に次の点を確認しましょう。

細部が必ず正確になるとは限らない

たとえば、生成画像では、細かな物体、文字、位置関係などが意図と異なる場合があります。

ただし、一見すると自然でも、よく見ると不整合が含まれていることがあります。

そのため、図解や説明資料など正確性が必要な用途では、人による確認が必要です。

著作権などの権利に注意する

なお、画像生成AIと著作権の関係は、「AIを使ったから問題ない」「AIが作った画像には必ず著作権がある」と単純には判断できません。

また、既存著作物との類似性や、利用者がどの程度創作的に関与したかなど、個別の事情によって判断が変わる可能性があります。

そのため、特に公開・販売などに利用する場合は、既存作品に似すぎていないかも確認しましょう。

個人情報・機密情報を安易に入力しない

また、画像編集機能を使う場合、写真や社内資料などをAIサービスへアップロードすることがあります。

したがって、個人情報や未公開情報が含まれている場合は、組織のルールや利用サービスのデータ取り扱い条件を確認したうえで利用することが大切です。

商用利用ではサービスの利用条件を確認する

さらに、生成AIサービスごとに利用条件や提供機能は異なります。

さらに、プランや機能によって条件が変わる可能性もあります。

「AIで作った画像だから自由に商用利用できる」と考えず、利用時点の公式規約や案内を確認しましょう。

画像生成AIについてよくある質問

画像生成AIとは簡単にいうと何ですか?

まず、文章による指示や画像などをもとに、新しい画像を生成・編集するAIです。

たとえば、作りたい内容を言葉で伝えるだけで、イラストや写真風画像などを生成できるサービスもあります。

絵が描けなくても画像生成AIは使えますか?

そのため、基本的な画像生成であれば、絵を描けなくても利用できます。

一般的には、文章で作りたい画像を説明し、生成された結果に対して修正指示を出します。

画像生成AIではどのような画像を作れますか?

具体的には、イラスト、写真風画像、コンセプト画像、背景、デザイン案など、さまざまな画像を生成できます。

対応できる内容や編集機能はサービスによって異なります。

画像生成AIでは同じプロンプトなら同じ画像になりますか?

必ず同じ画像になるとは限りません。

生成処理には一定のランダム性が含まれる場合があり、同じ指示でも異なる結果が生成されることがあります。

AIで生成した画像は自由に使えますか?

一律には判断できません。

サービスの利用規約、既存著作物との関係、人物・ブランドなどに関係する権利、利用目的などを確認する必要があります。

まとめ

画像生成AIとは、文章による指示や画像などをもとに、新しい画像を生成・編集するAIです。

ブログやSNS、プレゼン資料、デザイン案、イメージ作成など幅広い用途に活用できます。

基本的な使い方は、目的を決め、プロンプトを入力し、生成された画像を確認して修正を繰り返す流れです。

一方、生成画像の細部が必ず正確になるとは限りません。公開や商用利用では、著作権などの権利、サービスの利用条件、個人情報・機密情報の取り扱いも確認しましょう。

画像生成AIは、完成品をすべて任せる道具としてではなく、人が確認・調整しながら画像制作を効率化するためのツールとして利用すると理解しやすくなります。

関連記事:生成AIとは?仕組み・できること・使い方を初心者向けに解説

関連用語

出典・参考情報

この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

目次