生成AI資格は何から取る?初心者・文系向けおすすめと取得順ロードマップ

取得順に迷ったら、生成AIパスポートまたはG検定から始めるのが基本です。

仕事で生成AIを安全に使いたい人には、生成AIパスポートが向いています。一方、AI全般やディープラーニングまで体系的に学びたい人には、G検定が候補です。

文系でも、最初から技術者向け資格へ進む必要はありません。まず基礎資格を1つ取得しましょう。その後、業務や利用するクラウド、目指す職種に合わせて専門資格へ進むと、目的を見失いにくくなります。

この記事では、初心者・文系の人が「最初に何を取るか」から、その後の取得順まで整理します。

AWL EDITOR’S SUMMARY

生成AI資格は何から取る?

初心者・文系は生成AIパスポートまたはG検定から

仕事で生成AIを安全に使いたい人は生成AIパスポート、AI・機械学習・ディープラーニングの全体像を学びたい人はG検定が候補です。

仕事で安全に使いたい

生成AIパスポート
生成AIの基礎、活用方法、情報漏洩、著作権などを学びます。営業・企画・人事・総務などのビジネス職にも向いています。

AI全般を理解したい

G検定
AI、機械学習、ディープラーニングの体系的な知識を学びます。エンジニア以外も受験できます。

企画・DX推進へ進みたい

基礎資格の後に、Google Cloud Generative AI LeaderやMicrosoft AI Business Professionalなどを検討します。

技術分野へ進みたい

G検定などで基礎を固めた後、AzureやAWSなど実際に使うクラウドの資格へ進みます。上級段階ではE資格も候補です。

基本の取得順ロードマップ

基礎リテラシー → AI全般の体系理解 → 仕事に合う専門資格

※資格は難易度や知名度だけでなく、学びたい内容と仕事との関連性で選びましょう。資格取得だけで実務スキルが身につくとは限らないため、生成AIを実際に使う練習も並行して行うことが大切です。

目次

取得順の最初|生成AI資格の決め方

取得順を考える際は、最初の資格は、難易度ランキングではなく何を学びたいかで選ぶのが基本です。

迷った場合は、次の2つから考えてください。

安全な業務活用から学ぶなら生成AIパスポート

仕事でChatGPTなどの生成AIを使い始めた人には、生成AIパスポートが候補になります。

生成AIの基礎に加えて、利用時のリスクも学べるためです。たとえば、情報漏洩や権利侵害への注意点を扱います。

そのため、営業、企画、人事、総務、マーケティングなど、開発を担当しないビジネス職でも学習目的を設定しやすい資格です。

AI全般を体系的に学ぶならG検定

一方、AIや機械学習の全体像を理解したい人にはG検定が向いています。生成AIだけでなく、ディープラーニングまで学べます。

G検定はエンジニアだけを対象とした試験ではありません。AIを事業や業務で活用するうえで必要な基礎知識を広く学びたい人にも向いています。

ただし、実務上のリスクを先に学びたい場合は、生成AIパスポートから始めましょう。生成AI利用時の注意点を優先して学べます。

生成AI資格の取得順ロードマップ

初心者・文系向け生成AI資格おすすめ

初心者が候補を広げすぎると、資格選びだけで時間を使ってしまいます。まずは次の位置づけを押さえておけば十分です。

資格主に学ぶこと向いている人最初の資格として
生成AIパスポート生成AIの基礎・活用・リスク初心者、文系、ビジネス職◎
G検定AI・機械学習・ディープラーニングの体系知識AI全般を理解したい人◎
Google Cloud Generative AI Leader生成AIとビジネス変革、Google Cloudの生成AI企画・DX・Google Cloud利用者○
Microsoft AI Business Professional生成AIを使った業務改善、Microsoft 365 CopilotなどMicrosoft 365中心のビジネス職○
Azure AI Fundamentals(AI-901)AIの概念とAzure上でのAI活用技術分野にも進みたい人△

簡単そうという理由だけで選ぶ必要はありません。むしろ、自分の仕事と出題範囲が重なる資格を選ぶと、取得後に学習を生かしやすくなります。

取得順ロードマップ|初心者向け

基本ルートでは、基礎リテラシー→体系理解→仕事に近い専門分野の順に進むと整理しやすくなります。

初心者向け生成AI資格の取得順

文系・ビジネス職の取得順

おすすめの基本ルートは次のとおりです。

生成AIパスポート → G検定 → 業務環境に合う資格

まず生成AIを安全に扱う知識を身につけ、その後にAI全般へ範囲を広げます。

取得順の次の段階では、2資格を取った後は、資格数を増やすことを目的にしないでください。その後は、仕事で使っているサービスを基準に選びましょう。

取得順|企画・DX推進

企画・DX推進では、技術の実装より活用方法が重要です。たとえば、生成AIを何に使い、組織でどう導入するかを考えます。

そのため、まず生成AIパスポートやG検定で土台を作ります。その後、Google Cloudを使う組織ならGenerative AI Leaderなどへ進めます。

Microsoft 365を中心に業務を行う場合は、Microsoft Certified: AI Business Professionalも候補です。

取得順|技術分野へ進む人

将来AIアプリを扱いたい場合も、いきなり上級資格へ進む必要はありません。まず、クラウド上のAIサービスの基礎から学びましょう。

たとえば、G検定で全体像を押さえます。その後、Azureを使うならAzure AI Fundamentals(AI-901)のようなベンダー資格へ進めます。

さらに実装を専門にしたい段階では、E資格など受験条件や技術的な前提がある資格を検討します。

生成AIパスポートとG検定はどちらを先に取る?

取得順に迷ったら、迷った場合は、生成AIを使うことから学ぶか、AI全体を理解することから学ぶかで決めると分かりやすくなります。

生成AIパスポートが向いているのは、生成AIを業務で安全に使うための基礎を優先したい人です。

一方、G検定はAI全般の体系を広く理解したい人に向いています。

両方取る場合も、順番は固定ではありません。ただし、AI未経験で生成AIの利用経験がある人には、生成AIパスポートから始める流れが分かりやすいでしょう。次にG検定で知識を広げます。

取得順の2つ目以降は仕事環境で選ぶ

取得順の2つ目以降は、2資格目、3資格目では「有名だから」ではなく、普段使う環境との一致が重要になります。

たとえば、Google Cloudで生成AI導入に関わるならGenerative AI Leaderが候補です。一方、Microsoft 365 Copilotを使う仕事ならAI Business Professionalを選べます。

技術職へ進む場合も考え方は同じです。Azure、AWS、Google Cloudなど、実際に使う環境と資格を合わせましょう。その結果、試験勉強を実務へつなげやすくなります。

つまり、全員が同じ資格を同じ順番で取る必要はありません。

初心者がいきなり難しい資格を狙わなくてよい理由

資格は難しいほど価値が高いとは限りません。

たとえばE資格では、JDLA認定プログラムの修了が必要です。また、技術者向け資格では、プログラミングやクラウドの基礎が前提になる場合があります。

そのため、文系・未経験者が「上位資格だから」という理由だけで挑戦すると、資格対策以前の基礎学習に多くの時間が必要になることがあります。

取得順の最初は、最初は入門資格で知識の地図を作り、必要になった分野を深掘りするほうが合理的です。

仕事別の生成AI資格取得順

初心者が生成AI資格を取得すると仕事にどう役立つ?

生成AI資格を取得するメリットは、資格名を履歴書に書けることだけではありません。試験勉強を通じて生成AIの仕組み、活用方法、リスクを体系的に学ぶことで、仕事で生成AIを使うための土台を作れます。

ただし、資格を取得しただけで昇給や転職が保証されるわけではありません。学んだ知識を実際の業務へ取り入れ、具体的な成果につなげることが重要です。

生成AIを安全に業務へ取り入れやすくなる

ChatGPTなどの生成AIは手軽に利用できますが、使い方を誤ると情報漏洩や著作権侵害につながる可能性があります。また、生成AIの回答には、事実と異なる情報が含まれることもあります。

生成AIパスポートなどの資格学習では、生成AIの基本だけでなく、次のようなリスクも学べます。

  • 個人情報や機密情報の取り扱い
  • 著作権や商標権への配慮
  • 生成AIが誤った情報を出力するハルシネーション
  • AIが生成した文章や画像を利用する際の注意点
  • 出力内容を人が確認する必要性
  • 社内ルールやガイドラインに沿った利用

単にChatGPTを操作できるだけでなく、「入力してはいけない情報」や「人が確認すべき部分」を理解していることは、企業で生成AIを利用するうえで役立ちます。

資料作成や情報整理などの業務を効率化できる

資格学習で生成AIの特徴やプロンプトの基本を理解すると、日常業務へ応用しやすくなります。

たとえば、次のような業務で生成AIを利用できます。

  • メールや案内文の下書きを作る
  • 会議メモから要点やタスクを整理する
  • 企画書やプレゼン資料の構成を考える
  • 長い文章や資料を要約する
  • リサーチ結果を目的別に分類する
  • アイデアを複数出して比較する
  • よく行う作業の手順書を作る
  • 自分の業務に合うプロンプトを改善する

ただし、資格を取得しただけで業務時間が自動的に短縮されるわけではありません。学んだ内容を実際の仕事で試し、出力結果を確認しながら使い方を改善する必要があります。

AIを使える人材として社内で役割を広げられる

生成AIを安全に扱う基礎知識があれば、個人の業務効率化だけでなく、部署や会社全体のAI活用にも関わりやすくなります。

たとえば、次のような役割が考えられます。

  • 部署内で使えるプロンプトを整理する
  • 生成AIの活用事例を社内で共有する
  • 社内向けの生成AI活用マニュアルを作る
  • 生成AIツールの導入テストへ参加する
  • 社内研修や勉強会の運営を補助する
  • AI利用ガイドラインの作成に関わる
  • DXや業務改善プロジェクトへ参加する

生成AIを活用する仕事は、エンジニアだけのものではありません。営業、企画、人事、総務、マーケティング、カスタマーサポートなどでも、生成AIの知識を生かせる場面があります。

転職やキャリアチェンジで学習実績を示せる

生成AI資格は、AIについて体系的に学んだことを第三者へ説明する材料になります。

特に未経験からAI関連業務やDX推進業務へ進みたい場合は、「生成AIに興味があります」と伝えるだけでなく、資格取得という形で学習実績を示せます。

ただし、資格だけで採用が決まるとは限りません。転職活動では、資格名に加えて次のような実践経験も説明できるようにしましょう。

  • 生成AIを使って業務時間を短縮した経験
  • 自分の仕事に合わせて作成したプロンプト
  • 生成AIを活用して作った資料や成果物
  • 情報漏洩を防ぐために考えた運用方法
  • AIの回答を確認・修正した具体例
  • 資格取得後も継続して学んでいる内容

「資格を取得したこと」と「学んだ内容を仕事でどう使ったか」をセットで伝えることで、実務との関連性を示しやすくなります。

業務成果が評価や収入アップにつながる可能性がある

生成AI資格を取得しただけで、昇給や年収アップが保証されるわけではありません。

一方、資格学習をきっかけに業務改善や新しい役割へつなげられれば、社内評価、昇進、転職、副業などを通じて収入が上がる可能性はあります。

評価や収入アップにつながりやすいのは、資格を持っているだけの人ではなく、学んだ知識を使って次のような成果を示せる人です。

  • 定型業務にかかる時間を削減した
  • 資料作成や情報整理の効率を上げた
  • 生成AIを使った新しい業務フローを作った
  • 部署内へ生成AI活用を展開した
  • AI関連プロジェクトを担当した
  • 転職先で求められるAIやクラウドの知識を身につけた
  • 生成AIを副業や制作業務へ活用した

たとえば、Google Cloudを利用する企業でDX推進に関わるなら、Google Cloud Generative AI Leaderの学習が役立つ可能性があります。Microsoft 365 Copilotを利用する職場なら、MicrosoftのAI関連資格が業務との関連性を示しやすいでしょう。

資格数を増やすことよりも、自分の仕事や転職先で使われている環境に合わせて資格を選ぶことが大切です。

資格だけでなく実務で使った経験が重要

生成AI資格は、基礎知識を体系化し、業務活用やキャリア形成へ進むためのきっかけになります。

一方、資格を取得しただけで生成AIを使いこなせるようになるとは限りません。資格学習と並行して、文章作成、情報整理、リサーチ、資料作成など、自分の仕事に近い課題へ生成AIを使ってみましょう。

資格で知識を学び、実務で試し、うまくいかなかった部分を再び学ぶ。この流れを繰り返すことで、資格取得を業務スキルアップやキャリアアップへつなげやすくなります。

資格取得と実務学習をセットにする

生成AI資格は、知識を体系化する手段です。ただし、取得しただけで仕事に使いこなせるとは限りません。

資格学習と並行して、実際に生成AIを使う時間も確保しましょう。

たとえば、次のような練習があります。

  • 文章の要約や構成案を作る
  • 会議メモからタスクを整理する
  • 情報の正確性を人が確認する
  • 個人情報や機密情報を入力しない運用を考える
  • 自分の業務で使えるプロンプトを改善する

このように、資格で知ることと仕事で試すことを繰り返しましょう。その結果、学んだ内容を定着させやすくなります。

よくある質問

文系でも生成AI資格を取れますか?

はい。生成AIパスポートとG検定には、受験資格の制限がありません。そのため、文系・非エンジニアでも受験できます。

ただし、専門資格へ進む場合はプログラミング、クラウド、数学などの前提知識が必要になることがあります。

最初は生成AIパスポートとG検定のどちらがおすすめですか?

生成AIを安全に使うための知識を優先するなら生成AIパスポート、AI全般の体系知識を優先するならG検定が候補です。

どちらが絶対に上という関係ではありません。

生成AIパスポートとG検定は両方取る意味がありますか?

学習範囲が完全に同じではないため、目的が合えば両方学ぶ意味があります。

ただし、資格数を増やすこと自体を目的にする必要はありません。1資格を取ったら、不足する知識と仕事上の必要性を確認します。そのうえで次の資格を選びましょう。

初心者でも海外ベンダー資格から始められますか?

資格によります。

Google Cloud Generative AI Leaderなど、技術経験が必須ではない資格もあります。一方、技術寄りの資格では、クラウドやプログラミングの基礎が必要な場合があります。

まず公式の対象者・試験範囲を確認してから選ぶことが重要です。

取得順ロードマップのまとめ

取得順を決められない場合は、生成AI資格を何から取るか迷う人は、まず2資格から検討しましょう。初心者・文系なら、生成AIパスポートまたはG検定が候補です。

生成AIを安全に仕事で使うことを優先するなら生成AIパスポート、AI全般を体系的に理解したいならG検定が候補です。

その後はGoogle、Microsoftなど、自分の業務環境や目指す役割に合う資格へ進みましょう。

資格を順番に集めることが目的ではありません。まず基礎を固め、実際に生成AIを使いましょう。その後、必要な専門知識を加えることが、無理のないロードマップです。

GENERATIVE AI CERTIFICATION ROADMAP

目的に合う生成AI資格から始めよう

初心者・文系の人が最初から専門資格を目指す必要はありません。まず基礎資格を1つ選び、次に仕事で使うサービスや目指す職種に合う資格へ進みましょう。

最初の一歩

生成AIパスポート

生成AIを仕事で安全に使うための基礎、情報漏洩、著作権などを学びたい人向けです。

難易度・受験料を見る →

AI全般の基礎

G検定

AI、機械学習、ディープラーニングの体系知識を身につけたい人向けです。

G検定の詳細を見る →

Google Cloud・DX推進

Generative AI Leader

生成AIとビジネス変革、Google Cloudの生成AI活用を学びたい人向けです。

試験内容を確認する →

Microsoft 365・業務改善

AI Business Professional

Microsoft 365 Copilotなどを使った業務改善に関わるビジネス職向けです。

資格の詳細を見る →

Azure・技術分野への入口

Azure AI Fundamentals

AIの基本概念とAzure上のAIサービスを学び、技術分野へ進みたい人向けです。

試験範囲を確認する →

資格取得だけをゴールにしない

資格学習と並行して、文章の要約、会議メモの整理、リサーチ、資料作成など、実際の業務で生成AIを使いましょう。知識と実践をセットにすることで、学んだ内容を仕事へつなげやすくなります。

※試験名称、出題範囲、受験料、開催方法は変更される場合があります。受験前に各資格の公式情報をご確認ください。

関連資格

関連用語

出典・参考情報

この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

目次