海外・ベンダー系生成AI資格おすすめ|AWS・Google・Microsoftを比較

海外ベンダーの生成AI資格を選ぶなら、知名度だけで決めるのではなく、普段利用するクラウドと担当業務に合っているかを基準にすることが重要です。

たとえば、AWSを使うビジネス職ならAWS Certified AI Practitioner。Google Cloudを軸に生成AIを事業へ活かしたいならGenerative AI Leader。Microsoft 365 Copilotを業務で使うならAI Business Professionalが候補になります。

一方、生成AIアプリやAIエージェントを開発したい場合は、MicrosoftのAI-103やAWS Certified Generative AI Developer – Professionalなど。より技術寄りの資格が適しています。

この記事では、AWS・Google Cloud・Microsoftの主要な生成AI関連資格を。対象者、難易度、試験内容、日本語対応などから比較します。

目次

海外・ベンダー系生成AI資格の比較早見表

資格主な対象難易度目安日本語向いている人
AWS Certified AI Practitionerビジネス職・IT職★★☆☆☆ありAWS環境でAI・生成AIの基礎を学びたい
AWS Certified Generative AI Developer – Professional開発者★★★★★ありAWSで本番向け生成AIシステムを開発する
Google Cloud Generative AI Leaderビジネス・DX職★★☆☆☆ありGoogle Cloudの生成AIを事業活用したい
Microsoft Certified: AI Business Professionalビジネス職★☆☆☆☆ありMicrosoft 365 Copilotを業務で活用したい
Microsoft Certified: AI Transformation Leader経営・DX責任者★★★☆☆英語AI導入・組織変革を主導したい
Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals(AI-901)AI・Azure初心者★★☆☆☆ありAzure AIの技術基礎から学びたい
Azure AI Apps and Agents Developer Associate(AI-103)AIエンジニア★★★★☆ありAzureで生成AI・AIエージェントを開発したい

※難易度は公式の難易度ランキングではなく、公式が示す対象者、レベル、前提知識。試験範囲を基にした編集上の目安です。

海外・ベンダー系生成AI資格は「クラウド×職種」で選ぶ

海外ベンダー資格では、「どの資格が一番有名か」よりも、どの環境でAIを使うのか。どの役割を担うのかが重要です。

AWS、Google Cloud、Microsoftはいずれも生成AI関連の認定資格を提供していますが。想定する受験者は同じではありません。

AWSはビジネス向けの基礎資格から本番環境の生成AI開発を扱うProfessionalまで幅があります。Google Cloud Generative AI Leaderは、技術実装よりも生成AIによるビジネス変革を中心に扱います。

一方、Microsoftはさらに細分化されており、Microsoft 365 Copilotを扱うビジネス職。AI導入を主導するリーダー、Azure AIを扱う初心者、AIアプリ・エージェントを実装する開発者まで資格が分かれています。

そのため、資格名だけを横並びにして順位を付けるより、「利用環境×担当業務」で選ぶ方が失敗しにくいでしょう。

AWS・Google・Microsoftの生成AI資格を比較

各ベンダーには、生成AIとの関わり方が異なる複数の資格があります。ここでは2026年8月23日時点で公式情報を確認できた主要資格を整理します。

AWS Certified AI Practitioner

AWS Certified AI Practitioner(AIF-C01)は。AI、機械学習、生成AIの基礎とAWS上での活用を学ぶFoundationalレベルの資格です。

試験は90分・65問で、受験料は100 USDです。日本語にも対応しています。

対象にはビジネスアナリスト、マーケティング担当、プロジェクトマネージャー、IT担当などが含まれており。「AWSで生成AIを利用するが、自分で高度なAIシステムを開発するわけではない」という人に向いています。

生成AIだけでなく、AI・機械学習の基礎、基盤モデル、責任あるAI、セキュリティやガバナンスまで幅広く確認できる点が特徴です。

AWS Certified Generative AI Developer – Professional

AWSで生成AIアプリケーションを本格的に開発するなら、AWS Certified Generative AI Developer – Professionalの詳細を確認しておきたいところです。

試験コードはAIP-C01で、試験時間は180分、75問、受験料は300 USDです。日本語にも対応しています。

対象者として、AWSまたはオープンソース技術を使った本番アプリケーション開発経験2年以上と。生成AIソリューションを実装した実務経験1年程度が想定されています。

RAG、ベクトルストア、基盤モデルの統合、プロンプト管理、AIエージェント。セキュリティ、ガバナンス、監視・最適化まで扱うため、初心者向け資格ではありません。

AWS上でPoCだけではなく、本番運用できる生成AIシステムを開発したいエンジニア向けです。

Google Cloud Generative AI Leader

Google Cloud Generative AI Leaderの詳細は。生成AIをビジネス変革へ結び付けたい人を対象とする資格です。

技術職に限定されず、実務的な技術経験がない人も対象です。試験は90分で、50〜60問の多肢選択式、登録料は99 USDに適用税が加算されます。

日本語で受験でき、前提資格もありません。

試験範囲は生成AIの基礎、Google Cloudの生成AIサービス、モデル出力を改善する方法。生成AIソリューションを成功させるためのビジネス戦略などです。

Google CloudやGeminiを組織で利用し、企画・DX・事業推進側から生成AIの導入を進めたい人と相性がよい資格です。

Microsoft Certified: AI Business Professional

Microsoft Certified: AI Business Professionalの詳細は。Microsoft 365 Copilotなどの生成AIツールを日常業務へ活用するビジネスユーザー向けの資格です。

試験コードはAB-730で、Microsoftはレベルを「Beginner」としています。試験時間は45分で、日本語にも対応しています。

コーディングやAIアプリ開発は前提ではありません。プロンプト、AIとの会話、文書作成、情報分析など、生成AIを仕事で使う力を確認する内容です。

Word、Excel、PowerPoint、Teams、Outlookなどを普段から利用している社会人にとって。Microsoft系資格の中では入りやすい選択肢です。

Microsoft Certified: AI Transformation Leader

AI Transformation Leaderは、Microsoft 365 CopilotやMicrosoft Foundryなどを利用し。AI導入や組織変革を主導するビジネスリーダー向けです。

試験コードはAB-731で、試験時間は45分です。2026年8月23日の確認時点では、公式ページの試験言語は英語となっています。

コーディング能力は求められていません。一方、AIを導入する機会の特定、業務プロセスの変革、責任あるAI、導入戦略などを判断する立場が想定されています。

現場で生成AIを操作することより、部署や組織へAIを導入する役割を担っている人に向いています。

Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals(AI-901)

Azure AIを技術面から学び始めるなら、Azure AI Fundamentals(AI-901)の詳細が候補です。

AI-901は、Azure上のAIソリューションについて概念と基礎的な技術スキルを確認する試験です。

機械学習だけでなく、自然言語処理、コンピュータービジョン、生成AI、Microsoft Foundryを利用したAIソリューションが試験範囲に含まれています。

日本語で受験でき、2026年8月23日に確認した公式ページでは廃止日は設定されていません。

なお、MicrosoftのFundamentals認定資格は一般ポリシー上、有効期限がありません。

Microsoft Certified: Azure AI Apps and Agents Developer Associate(AI-103)

生成AIやAIエージェントを実装するAzureエンジニアなら、Azure AI Apps and Agents Developer Associate(AI-103)の詳細が有力です。

なお、Microsoftはレベルを「Intermediate」としており、Pythonによるアプリ開発経験やAzureサービスへの理解が想定されています。

試験時間は120分です。生成AI・AIエージェント、RAG、モデル選定、セキュリティ、評価、監視に加えて。コンピュータービジョン、テキスト分析、情報抽出まで扱います。

単に生成AIの知識を覚える資格ではなく、AzureとMicrosoft Foundryを利用してAIシステムを構築する人向けです。

目的別におすすめ資格を選ぶ

資格選びに迷った場合は、自分の職種から候補を絞ると判断しやすくなります。

目的第一候補選ぶ理由
AWS環境でAIの基礎を学ぶAWS Certified AI Practitionerビジネス活用からAI・生成AI・ガバナンスまで学べる
Google CloudでDXを進めるGenerative AI Leader技術実装よりビジネス変革を重視
Microsoft 365で生成AIを活用AI Business ProfessionalCopilotを使った業務活用が中心
AI導入を組織で主導AI Transformation LeaderAI導入・変革戦略に重点
Azure AIを基礎から学ぶAI-901AI開発に必要な基礎概念とAzureを学べる
Azureで生成AIを開発AI-103生成AI・RAG・AIエージェント実装まで扱う
AWSで高度な生成AI開発Generative AI Developer – Professional本番向け生成AIアプリの設計・運用まで対象

初心者・非エンジニアなら

AWSを利用する企業ならAWS Certified AI Practitioner。Google Cloud中心ならGenerative AI Leader、Microsoft 365中心ならAI Business Professionalから検討すると分かりやすいでしょう。

どれも「生成AI資格」という点では共通していますが、学ぶ製品や想定業務は大きく異なります。

DX・管理職なら

Google Cloud環境ならGenerative AI Leaderが有力です。Microsoft環境でAI導入を組織的に進める立場ならAI Transformation Leaderも候補になります。

資格取得そのものを目的にせず、現在担当しているDX・AI導入プロジェクトと試験範囲が合うか確認することが重要です。

AIエンジニア・開発者なら

AzureならAI-103、AWSで生成AIを本番運用するならAWS Certified Generative AI Developer – Professionalが候補です。

ただし、AWSのProfessional資格は初心者向けではありません。AWS自身も本番アプリケーション開発や生成AI実装の経験を想定しています。

難易度を比較

海外ベンダー資格の難易度は、合格率だけでは比較できません。公式に合格率を公開していない資格もあるためです。

また、AWSやMicrosoftではスケールドスコアが使われていますが、異なるベンダーの合格点を数字だけで比較しても難易度ランキングにはなりません。

見るべきなのは、公式が示すレベル、対象者、推奨経験、試験範囲です。

その観点では、AI Business Professionalが入門寄り、AWS AI Practitioner・Generative AI Leader・AI-901が基礎層。AI-103が実装経験者向け、AWS Generative AI Developer – Professionalが上級者向けと考えると整理しやすいでしょう。

AWS・Google・Microsoftはどれを選ぶべき?

最優先すべきなのは、勤務先や今後使いたいクラウドとの一致です。

AWS中心の企業で働いている人が、資格名だけを理由にGoogle Cloud資格を取るより。AWSのAIサービスやAmazon Bedrockにつながる資格を選ぶ方が。学んだ内容を実務へ結び付けやすくなります。

同様に、Microsoft 365 CopilotやAzureを使っているならMicrosoft。Google CloudやGeminiを企業利用するならGoogle Cloudとの親和性が高くなります。

特定ベンダーをまだ利用していない場合は、最初から上級資格を狙うより、職種に近い基礎資格から学び。実務経験に合わせて専門資格へ進む方法が現実的です。

海外ベンダー資格を取るメリットと注意点

海外ベンダー資格の利点は、公式サービスと学習範囲が直接結び付いていることです。公式学習パスや試験ガイドも用意されているため、学ぶ範囲を整理しやすくなっています。

一方で、資格は実務経験そのものを証明するものではありません。特に開発職では、資格に加えて生成AIアプリ、RAG、AIエージェントなどを実際に構築した経験も重要になります。

また、試験内容、受験料、対応言語、製品名は変更されることがあります。受験直前には必ず各ベンダーの公式ページで最新情報を確認してください。

NVIDIAなど他ベンダーの資格はどう考える?

海外の生成AI資格には、AWS・Google・Microsoft以外にもNVIDIAなどの選択肢があります。

ただし、NVIDIA系はLLM、マルチモーダルAI、AIエージェントなど技術領域に特化した資格も多く。クラウドベンダー3社とは選択基準がやや異なります。

まずAWS・Google・Microsoftから業務環境に合う資格を検討し。GPU・LLM開発など専門性をさらに高めたい場合に他ベンダーまで広げると整理しやすいでしょう。

よくある質問

海外の生成AI資格で初心者におすすめなのはどれですか?

AWS環境ならAWS Certified AI Practitioner、Google CloudならGenerative AI Leader。Microsoft 365を使うビジネス職ならAI Business Professionalが候補です。

ただし、初心者向けでも対象サービスが異なるため、普段使う製品に合わせて選ぶことをおすすめします。

日本語で受験できる海外生成AI資格はありますか?

あります。AWS Certified AI Practitioner、AWS Certified Generative AI Developer – Professional。Google Cloud Generative AI Leader、Microsoft AI Business Professional。AI-901、AI-103は、2026年8月23日の公式情報で日本語対応を確認できます。

一方、Microsoft AI Transformation Leaderは同日の公式ページでは英語のみの案内です。

AWS・Google・Microsoftの資格を全部取る必要はありますか?

原則として、すべて取る必要はありません。

複数クラウドを扱う業務でなければ、まず利用するクラウドと職種に直結する資格を優先する方が効率的です。基礎資格を取得した後、業務上の必要性が出てから別ベンダーへ広げても遅くありません。

海外ベンダー資格を取れば転職で有利になりますか?

資格は知識や学習範囲を示す材料の一つになりますが、転職や採用を保証するものではありません。

特にAIエンジニア職では、資格だけでなくPython、クラウド、生成AIアプリ。RAG、AIエージェントなどの実装経験と組み合わせて示すことが重要です。

まとめ

海外・ベンダー系の生成AI資格は、単純なランキングではなく利用クラウドと職種から選ぶのが基本です。

AWS利用者ならAWS Certified AI PractitionerやGenerative AI Developer – Professional。Google Cloudのビジネス活用ならGenerative AI Leader。Microsoft 365ならAI Business Professional。Azure開発ならAI-901やAI-103が候補になります。

最初から難しい資格を選ぶ必要はありません。現在の業務に近い資格から始め、実務経験が増えた段階で専門資格へ進むと、学習内容を仕事へつなげやすくなります。

海外資格以外も含めて比較したい場合は、生成AI資格おすすめ一覧もあわせて確認してください。

関連記事

Google Cloud Generative AI Leaderの詳細

AWS Certified Generative AI Developer – Professionalの詳細

Microsoft Certified: AI Business Professionalの詳細

Microsoft Azure AI Fundamentals(AI-901)の詳細

Azure AI Apps and Agents Developer Associate(AI-103)の詳細

出典・参考情報

AWS「AWS Certified AI Practitioner」

AWS「AWS Certified Generative AI Developer – Professional」

AWS「AWS Certified Generative AI Developer – Professional 試験ガイド(AIP-C01)」

Google Cloud「Generative AI Leader」

Microsoft Learn「Microsoft Certified: AI Business Professional」

Microsoft Learn「Microsoft Certified: AI Transformation Leader」

Microsoft Learn「Exam AI-901: Microsoft Azure AI Fundamentals」

Microsoft Learn「Microsoft Certified: Azure AI Apps and Agents Developer Associate」

Microsoft Learn「Credential expiration policies」

初心者向け・オンライン 生成AI無料セミナーおすすめ3選 無料セミナーを比較する

この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

目次