AWS Certified AI Practitionerは、AWSが提供するAI・機械学習(ML)・生成AIに関する基礎レベルの認定資格です。AWS認定では「Foundational」に分類されており、AIモデルを自分で開発する技術よりも、AIの基本概念やユースケース、AWSのAIサービス、責任あるAI、セキュリティなどの理解が問。れます。
そのため、AIエンジニアだけでなく、企画、営業、マーケティン。、ITサポート、プロジェクトマネージャーなどにも検討しやすい資格です。
一方で、単にAI用語を暗記するだけでは十分ではありません。2026年の現行試験範囲には、Amazon BedrockやAmazon SageMaker AIに加え。エージェンティックAI、MCP、Amazon Bedrock AgentCoreなども含まれます。最新の試験ガイドを基準に対策することが重要です。
この記事では、AWS Certified AI Practitionerの難易。、試験範囲、受験料、勉強方法をAWS公式情報に基づいて解説します。
AWS Certified AI Practitionerとは
AWS Certified AI Practitionerは、AI(人工知能)やML、生成AIの概念と、AWS上での実務的なAI活用に関する基礎知識を証明する資格です。
試験コードはAIF-C01です。
AWS公式では、AWSのAI/MLテクノロジーに関わった経験が6か月以下の人も対象としています。また、AI/MLソリューションを利用することは想定されていますが、自分でAIモデルやアルゴリズムを開発する。力までは試験対象としていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | AWS Certified AI Practitioner |
| 試験コード | AIF-C01 |
| レベル | Foundational |
| 運営 | Amazon Web Services(AWS) |
| 試験時間 | 90分 |
| 問題数 | 65問 |
| 合格スコア | 700/1,000 |
| 受験方法 | Pearson VUEテストセンター/オンライン監督付き |
| 日本語 | 対応 |
| 受験料 | 100 USD。日本円のFoundational試験料金は15,000円 |
| 前提資格 | なし |
| 有効期間 | 取得から3年間 |
試験料金には税が適用される場合があります。ま。、現地通貨の料金は為替レートなどにより更新されるため、申し込み直前に公式サイトで再確認してください。

AWS Certified AI Practitionerの難易度
AWS Certified AI Practitionerの公式レベルはFoundationalです。そのため、AWS認定の中では基礎知識を対象にした資格と位置付けられます。
ただし、「Foundationalだから簡単」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。
特にAWS未経験者の場合、AI・ML・生成AIの用語だけでなく。AWSサービスと用途の対応関係まで覚える必要があります。
プログラミング能力は中心ではない
AIF-C01では、AI/MLモデルやアルゴリズムの開発・コーディング。ハイパーパラメータのチューニング、AI/MLパイプラインの構築などは対象外とされています。
したがって、コードを書く能力を測るエンジニア向け試験というより、AI技術を理解し。適切なAWSサービスや活用方法を判断するための基礎資格と考えると分かりやすいでしょう。
AWS未経験者はサービスの整理が難所
試験ではAmazon Bedrock、Amazon SageMaker AI。AWS IAMなど、AWS固有のサービスや考え方も扱います。
さらに2026年版では、Amazon Bedrock AgentCore、Kiro。Strands Agentsなども試験ガイドへ追加されています。古い教材だけで学習すると、現在の出題範囲を十分にカバーできない可能性があります。
合格点は700点
試験結果は100~1,000の換算スコアで表示され、合格スコアは700です。
ただし、これは「問題の70%に正解すれば必ず合格」という意味ではありません。AWSは複数の試験フォーム間で難易度を調整するため、換算スコアを使用しています。
AWS Certified AI Practitionerの試験範囲
AIF-C01は5つの分野から出題されます。
| 分野 | 比率 |
|---|---|
| AIとMLの基礎 | 20% |
| GenAIの基礎 | 24% |
| 基盤モデルの応用 | 28% |
| 責任あるAIに関するガイドライン | 14% |
| AIソリューションのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス | 14% |
最も比率が高いのは**「基盤モデルの応用」の28%**です。次いでGenAIの基礎が24%を占めるため。生成AI関連だけで採点対象範囲の半分以上になります。
AIとMLの基礎|20%
この分野では、AI、ML、深層学習、ニューラルネットワーク、NLP。教師あり学習・教師なし学習・強化学習などの基本概念が対象です。
さらに、AIのユースケースやAI/ML開発ライフサイクル、モデル評価指標についても理解しておく必要があります。
GenAIの基礎|24%
基盤モデル、LLM、トークン、埋め込み、ベクトル、プロンプトエンジニアリングなどが対象です。
現行試験ガイドでは、コンテキストエンジニアリングやエージェンティックAI。MCP、マルチエージェント、メモリ管理、ツール利用なども含まれます。
基盤モデルの応用|28%
試験で最も比率が高い分野です。
基盤モデルの選択、プロンプトエンジニアリング、RAG、ファインチューニング、モデル評価などが扱われます。
たとえば、モデル選定ではコスト、レイテンシー、モダリティ、入力・出力長などを考慮します。また。RAGとファインチューニングの違いを暗記するだけでなく、どのユースケースで選択するのかまで整理しておくとよいでしょう。
責任あるAI|14%
バイアス、公平性、安全性、透明性、説明可能性などが対象です。
生成AIではハルシネーションや知的財産などのリスクもあるため。単なるAWSサービスの暗記ではなく、AIを責任を持って利用するための考え方も問われます。
セキュリティ・コンプライアンス・ガバナンス|14%
AWS IAM、暗号化、Amazon Macie、AWS PrivateLink、AWS CloudTrail、AWS Config、AWS Audit Managerなどが関連します。
加えて、プロンプトインジェクション、データリーク、出力の検証、監査ログ。RAGによるグラウンディングなど、生成AI特有のセキュリティ課題も対象です。
2026年版AIF-C01で注意したい変更点
2026年4月30日に公開された試験ガイドのバージョン1.1では、試験対象が複数更新されています。
特に注意したいのが、エージェンティックAI関連の拡充です。
エージェンティックAI、MCP、Amazon Bedrock AgentCore、Kiro、Strands Agentsなどが現在の試験ガイドに含まれています。
そのため、2024年や2025年に作られた問題集や動画だけを使う場合は、現在の公式試験ガイドとの範囲差を確認してください。
試験形式・受験料・日本語対応
AWS Certified AI Practitionerは90分・65問です。
AWS公式ページでは、Pearson VUEのテストセンターまたはオンライン監督付き試験を選べます。日本語にも対応しています。
試験ガイドでは、択一選択だけでなく、複数選択、並べ替え、内容一致形式も示されています。
65問のうち、採点対象は50問です。残り15問は採点対象外ですが。受験者にはどの問題が採点対象外なのか分かりません。そのため、すべての問題へ通常どおり回答する必要があります。
受験料は公式認定ページでは100 USDです。AWSの日本向け料金表ではFoundational試験が15,000円と案内されています。税が適用される場合があるため。実際の支払額は予約時に確認しましょう。
AWS Certified AI Practitionerのおすすめ勉強方法
効率よく対策するには、問題集を繰り返すだけではなく、現行試験ガイドを基準に学習範囲を管理することが重要です。

1. 最初に最新の試験ガイドを読む
まずAIF-C01の公式試験ガイドを確認します。
5分野の比率だけでなく、各分野のタスクステートメントまで確認すると、「何を説明できればよいのか」が明確になります。
特に古い教材を利用する場合は、2026年のバージョン1.1で追加された範囲が抜けていないか確認してください。
2. AI・ML・生成AIの基本概念を整理する
次にAI、ML、深層学習、生成AI、LLM、基盤モデルなどの違いを整理します。
用語を単独で暗記するのではなく。「何のために使う技術なのか」「どのような問題に適しているのか」を説明できる状態を目指しましょう。
3. AWSサービスとユースケースをセットで覚える
AIF-C01では、AWSサービス名を知っているだけでは不十分です。
「生成AIアプリならAmazon Bedrock」「ML開発・運用ならAmazon SageMaker AI」のように、用途とサービスを関連付けて整理すると理解しやすくなります。
さらにセキュリティ分野では、IAM、暗号化。CloudTrailなどがどの場面で関係するのかも確認しましょう。
4. 基盤モデルの応用を重点的に学ぶ
基盤モデルの応用は28%で、5分野の中で最も比率が高く設定されています。
プロンプトエンジニアリング、RAG、ファインチューニング、モデル評価などは重点的に学ぶ価値があります。
概念だけでなく、「このケースではRAGとファインチューニングのどちらを選ぶか」といった判断問題を意識すると。実戦的な対策になります。
5. AWS公式の練習問題と模擬試験で確認する
AWS公式では、AWS Skill Builderを使ったExam Prep Plan、Official Practice Question Set。Official Pretest、Official Practice Examなどが案内されています。
まず練習問題で弱点を見つけ、不足している分野を公式教材へ戻って復習する方法がおすすめです。
教材の提供条件や料金は変わる可能性があるため、利用時点のAWS Skill Builderで確認してください。
勉強時間はどれくらい必要?
AWSはAIF-C01について、全受験者に共通する「必要勉強時間」を公式には示していません。
必要な時間は、AWSとAIの経験によって大きく変わります。
AWSの主要サービスやIAM、責任共有モデルをすでに理解している人であれば。AI・生成AI分野を重点的に補う方法が効率的です。
一方、AWSもAIも初めての場合は、問題演習だけを急ぐより、AWSの基本サービスとAIの基礎から順番に学ぶほうが理解しやすくなります。
「○時間勉強すれば必ず合格できる」と考えず、公式問題や模擬試験で弱点を確認しながら進めるのが現実的です。
AWS Certified AI Practitionerを取得するメリット
AWS Certified AI Practitionerは、AWS環境におけるAI・ML・生成AIの基礎を体系的に学ぶきっかけになります。
特に、AIモデルを直接開発しないものの、AWSを使ったAIプロジェクトに関わる人と相性のよい資格です。
AWS公式が受験者の役割例として挙げているのは、ビジネスアナリスト、ITサポート。マーケティング、製品・プロジェクトマネージャー、事業部門・ITマネージャー、セールスなどです。
資格取得そのものが転職や年収アップを保証するわけではありません。ただし。AWSとAIに関する基礎知識を学んだことを示す一つの手段にはなります。
AWS Certified AI Practitionerが「意味ない」と感じる可能性がある人
高度なAI開発能力を証明したい人には、AWS Certified AI Practitionerだけでは不足する可能性があります。
試験ではモデルやアルゴリズムの開発・コーディング、ハイパーパラメータ調整、AI/MLパイプラインの構築などは対象外です。
そのため、エンジニアとして実装能力を証明することだけを目的にする場合は。より専門的な資格や実務経験、ポートフォリオなども合わせて検討する必要があります。
反対に、AWS上でAIを利用するための基礎知識を身につけたいビジネス職やAWS初心者であれば、学習目的と試験内容が一致しやすい資格です。
他のAI資格と迷ったら
AWS環境でAI・生成AIを学びたい場合は、AWS Certified AI Practitionerが候補になります。
一方、AWSに限定せずAI全般や生成AIリテラシーを学びたい場合は、目的に合わせて他資格も比較するとよいでしょう。
AWLでは、公開済みの記事として次の資格も解説しています。
資格の名称だけではなく、「AWSを使うのか」「AI全般を体系的に学ぶのか」「生成AI利用時のリテラシーを学ぶのか」といった目的から選ぶことが大切です。
AWS Certified AI Practitionerに関するよくある質問
AWS Certified AI Practitionerは初心者でも受験できますか?
特定の前提資格はありません。
AWSは、すべてのAWS認定について特定の前提条件なしで取得できると案内しています。またAIF-C01は。AWS AI/MLテクノロジーの経験が6か月以下の人も対象です。
ただし、AWSの主要サービス、IAM、責任共有モデル、料金モデルなどの基本知識は推奨されています。
日本語で受験できますか?
はい。AWS Certified AI Practitionerは日本語に対応しています。
合格率は何%ですか?
今回確認したAWS公式情報では、AIF-C01の受験者全体の合格率は公表されていません。
非公開の合格率を推測して難易度を判断するのではなく、試験範囲や公式模擬問題を基準に準備するのが適切です。
合格点は何点ですか?
換算スコアで700点です。
ただし、単純に「65問の70%に正解すれば合格」と換算することはできません。
不合格になった場合は再受験できますか?
再受験できます。
AWSのポリシーでは、不合格後は14日間待つ必要があります。受験回数に上限はありませんが、再受験ごとに登録料金全額が必要です。
資格の有効期限はありますか?
AWS認定は取得日から3年間有効です。
有効性を維持するには、期限までにAWSが定める再認定条件を満たす必要があります。
まとめ
AWS Certified AI Practitionerは、AI・ML・生成AIとAWSのAIサービスに関する基礎知識を証明するFoundational資格です。
プログラミングやAIモデル開発を中心に問う試験ではありません。そのため、AWS上でAIを活用するビジネス職やAWS・AIの基礎を体系的に学びたい人に向いています。
試験対策では、AI用語を暗記するだけでなく、AWSサービスとユースケースを関連付けることが重要です。特に出題比率28%の「基盤モデルの応用」は重点的に確認しておきましょう。
また、現在のAIF-C01試験ガイドは2026年に更新されています。エージェンティックAIやMCPなど新しい範囲も含まれるため、受験前には必ず最新のAWS公式試験ガイドを確認してください。
出典・参考情報
AWS「AWS Certified AI Practitioner」 (確認日:2026年8月22日)
Amazon Web Services「AWS Certified AI Practitioner 試験ガイド(AIF-C01)」 (確認日:2026年8月22日)
Amazon Web Services「AWS Certified AI Practitioner 試験ガイド 改訂」 (確認日:2026年8月22日)
受験情報:AWS「試験前|試験料金・受験ポリシー」 (確認日:2026年8月22日)
再受験情報:AWS「テスト後|再受験ポリシー」 (確認日:2026年8月22日)
更新情報:AWS「再認定」 (確認日:2026年8月22日)

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