Salesforce Agentforce Specialistとは?難易度・試験内容・勉強方法を解説

Salesforce Agentforce Specialistは、SalesforceのAIエージェント基盤「Agentforce」を使い、プロンプトテンプレートやAIエージェントを設計・実装するスキルを証明する認定資格です。

結論からいうと、Salesforceの運用・開発経験があり、Agentforceを実務で扱う人に向く中級レベルの資格と考えられます。

受験資格そのものはありません。ただし、Salesforceは合格者の多くに約1年の経験があると説明しています。対象となるのは、Salesforce Platformの設定や標準オブジェクト、Data 360などです。そのため、実際にAgentforceを操作しながら準備するほうが適しています。

そこで、この記事では、Salesforce Agentforce Specialistの難易度、2026年8月時点の試験内容、受験料、勉強方法まで公式情報を基に解説します。

この記事の結論

Salesforce Agentforce Specialistは
AIエージェントの設計・構築・運用スキルを証明する資格

Salesforce Certified Agentforce Specialistは、Agentforceを使ったAIエージェントの設計・構築・テスト・展開・運用に必要な知識を証明する資格です。プロンプト設計やData Cloudとの連携、エージェントの安全性・監視など、実務的な内容が問われます。

難易度

受験資格はありませんが、Agentforce、Prompt Builder、Data Cloud、Salesforceの設定に関する実務的な理解が必要です。

試験形式

試験時間は105分。出題数は60問で、採点対象外の問題が最大5問追加される場合があります。

受験料・合格基準

日本での受験料は30,000円、合格基準は72%です。税金が加算される場合があります。

受験方法

オンライン監督付き試験またはテストセンターで受験できます。受験可能な言語や日時は予約時に確認しましょう。

主な試験範囲

  • AIエージェント:35%
  • プロンプトエンジニアリング:20%
  • AgentforceにおけるData Cloud:20%
  • テスト・展開・運用などの開発ライフサイクル:20%
  • マルチエージェントの相互運用:5%

試験対策で押さえたいポイント

エージェントのトピック・アクション・指示、Atlas Reasoning Engine、Prompt Builder、Data Cloudによるグラウンディング、Testing Center、セキュリティ、監視・分析、MCPやエージェント間連携を重点的に学びましょう。

おすすめの勉強方法

最初に最新の公式Exam Guideで出題範囲を確認し、Trailheadの認定試験対策モジュールとAgentblazer学習パスを進めましょう。そのうえで、Agentforce対応の環境を使い、エージェントの作成・テスト・展開・監視を実際に経験することが重要です。

受験前に確認: Agentforceは機能追加や画面変更が多く、認定試験もSalesforceのリリースに合わせて更新されます。古い教材だけに依存せず、受験前に公式Exam GuideとTrailheadの最新情報をご確認ください。

Salesforce公式ページで試験情報を見る →

※Salesforce Trailhead公式サイトへ移動します。このリンクは広告ではありません。

目次

Salesforce Agentforce Specialistとは

この資格は、Agentforceを使ったAIエージェントとプロンプトテンプレートの設計・実装能力を評価するSalesforce認定資格です。

Salesforce公式では、管理者、開発者、アーキテクトなどを主な対象者としています。試験では、Prompt BuilderによるグラウンディングやData 360を利用した検索を扱います。また、エージェントのテストから本番展開まで幅広く問われます。

つまり、単に「生成AIについて知っているか」を問う資格ではありません。

Salesforceという業務プラットフォーム上で、AIエージェントを安全かつ実用的に設計・運用できるかが重要になります。

なお、Agentforceで利用される生成AIそのものを基礎から確認したい場合は、AWLの生成AIとは?も参考になります。

Salesforce Agentforce Specialistの試験概要

まず、2026年8月23日時点でSalesforce公式受験ガイドに掲載されている試験概要は次のとおりです。

項目内容
正式名称Salesforce 認定 Agentforce スペシャリスト
試験コードAI-201
運営Salesforce
提供状態現行
試験バージョンSpring ’26
問題数多肢選択60問+採点対象外の最大5問
試験時間105分
合格点72%
受験料30,000円(税抜)/200米ドル(税抜)
再受験料15,000円(税抜)/100米ドル(税抜)
受験方式テストセンターまたは試験監督付きオンライン
言語英語・フランス語・日本語
前提資格なし
資料参照不可
資格の維持年1回のメンテナンス要件あり

なお、試験コードの「AI-201」はSalesforceのTrailhead Academy受験ページでも確認できます。

Agentforce Specialistの難易度と試験内容

Agentforce Specialistに受験資格はない

ただし、Agentforce Specialistには、必須となる前提資格は設定されていません。

一方、Salesforceは関連資格として「Salesforce 認定 Platform アドミニストレーター」と「Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー」を推奨しています。いずれも必須ではありません。

Salesforceのオブジェクト、権限、設定方法などの知識も必要です。慣れていない場合は、Agentforceだけを暗記せず、Platformの基礎から理解しましょう。

Salesforce Agentforce Specialistの難易度は中級

AWLでは、Salesforce Agentforce Specialistの難易度を中級と整理します。

ただし、これはSalesforceが公式に設定した難易度ランクではなく、試験範囲、推奨経験、前提条件などを踏まえた編集上の分類です。

前提資格がないため受験自体はしやすい

まず、資格取得を申し込むための必須認定資格はありません。

そのため、その意味では、受験への入口は広い資格です。

一方、公式ガイドでは合格者の多くに約1年の経験があると説明しています。Salesforce Platformの設定、標準オブジェクト、Data 360などの経験です。また、Agent BuilderやPrompt Builderを操作した実務経験も想定されています。

したがって、「受験資格がない=初心者向けの簡単な試験」と考えないほうがよいでしょう。

Agentforce Specialistの合格点は72%

具体的には、現在の公式受験ガイドでは、合格点は**72%**です。

過去の記事や学習教材では、異なる合格点が記載されている場合があります。試験内容は製品リリースに合わせて変更されます。そのため、受験前に現行の公式受験ガイドを確認してください。

なお、受験者全体の合格率は公式ガイドでは公表されていません。合格点72%と合格率を混同しないことが大切です。

Salesforce Agentforce Specialistの試験内容・出題範囲

まず、Spring ’26版のAgentforce Specialistは、次の6分野から出題されます。

出題分野割合
AI Agents35%
Prompt Engineering20%
Data 360 Fundamentals20%
Testing, Deployment, and Maintenance10%
Governance and Observability10%
Multi-Agent Orchestration5%

AI Agentsが35%で最重要

特に、最も割合が高いのは**AI Agentsの35%**です。

具体的には、主に、次のような知識が問われます。

  • エージェントとAgent Scriptの基本構造
  • ハイブリッド推論
  • Canvas ViewとScript View
  • フィルター、変数、テンプレート式
  • 標準トピックとカスタムトピック
  • 標準アクションとカスタムアクション
  • デジタルエクスペリエンス、メール、音声、Slackなどへの接続
  • エージェントが動作するセキュリティコンテキスト
  • Employee AgentとService Agentの使い分け
  • Agent API

単語の意味を覚えるだけでなく、「この業務要件ならどの設定を選ぶか」という視点で理解する必要があります。

Prompt Engineeringは20%

Prompt Engineeringは20%です。

この分野では、Prompt Builderをいつ利用するかが問われます。また、アクセス制御、テンプレート種別、適切なグラウンディング方法なども対象です。

さらに、Trust Layerのセキュリティ・プライバシー機能や、利用可能なモデルの管理についても試験範囲に含まれています。

Data 360 Fundamentalsは20%

また、Data 360 Fundamentalsも20%を占めます。

主なテーマは、Agentforce Data Libraryと、Data 360によるグラウンディングの基礎です。

特に押さえておきたいのは次の3つです。

  • チャンキング
  • インデックス化
  • Retriever

エージェントへ適切な情報を与える仕組みを理解し、「どのデータをどう参照させるか」を判断できる状態を目指しましょう。

テスト・本番展開・運用も出題される

さらに、Testing, Deployment, and Maintenanceは10%です。

Testing Centerによるエージェントのテストや評価、Sandboxから本番環境への展開、プロンプトテンプレートの展開時に考慮する事項などが含まれます。

また、Governance and Observabilityも10%あり、本番稼働したエージェントの監視、分析、最適化を理解する必要があります。

マルチエージェントは5%

最後に、Multi-Agent Orchestrationは5%です。

比率は小さいものの、複数エージェントを利用する構成も試験範囲です。また、MCPやA2Aなどのオープンなマルチエージェントプロトコルも含まれます。

5%だからと切り捨てず、目的と役割の違いを説明できる状態にしておきましょう。

Salesforce Agentforce Specialistの勉強方法

Agentforce Specialistでは、暗記だけに偏らず、公式試験範囲→Trailhead→実機操作→シナリオ演習の順に進める方法がおすすめです。

また、Salesforce自身も、実務経験、トレーニング、Trailhead、自主学習を組み合わせることを推奨しています。

Agentforce Specialistの勉強方法と出題範囲

1.最新の公式受験ガイドを確認する

まず、最初に、現在の試験範囲と配点を確認します。

特にAgentforceは更新頻度が高い製品です。古いブログや問題集だけを基準にすると、現在の用語や出題分野とずれる可能性があります。

まずは6分野を一覧にし、自分が説明できない項目を洗い出すと効率的です。

2.Agentblazerで基礎を固める

次に、Salesforceは、Agentforce Specialistの試験準備としてAgentblazerステータスの取得を案内しています。

Salesforce未経験者なら、いきなり試験問題へ進むより、Agentblazer ChampionなどでAIとAgentforceの基本概念から確認すると理解しやすくなります。

一方、実務経験がある人は苦手分野だけTrailheadで補う方法もあります。

3.Agent BuilderとPrompt Builderを実際に使う

試験では「機能の名前」だけではなく、業務要件に応じた設定判断が重要です。

たとえば、可能であれば、次の操作を実際に試しておきましょう。

  • Agent Builderでエージェントを構築する
  • トピックとアクションを設定する
  • Prompt Builderでテンプレートを作成する
  • Data 360を使ったグラウンディングの流れを確認する
  • Testing Centerでエージェントをテストする
  • Sandboxから本番へ展開する考え方を確認する

公式ガイドでも、合格者にAgent Builder、Prompt Builder、Testing Centerなどの実践経験があることを示しています。

4.配点の高い3分野から優先する

AI Agents、Prompt Engineering、Data 360 Fundamentalsの3分野だけで**75%**を占めます。

そのため、最初はこの3分野を優先すると学習計画を立てやすくなります。

ただし、残り25%を捨てるのはおすすめできません。合格点が72%である以上、テスト、ガバナンス、マルチエージェントも一通り説明できる状態にしておきましょう。

5.「なぜその設定を選ぶのか」を説明する

最後に、最後はシナリオ形式の学習へ進みます。

たとえば、「どのテンプレートを使うか」だけを覚えるのではなく、

  • なぜPrompt Builderが適しているのか
  • なぜそのグラウンディング方法なのか
  • どのエージェント種別が適切なのか
  • どの権限やセキュリティを考慮するのか

まで説明できる状態を目指します。

製品操作と判断理由をセットにすると、仕様変更があった場合にも知識を整理しやすくなります。

勉強時間はどれくらい必要?

Salesforceは、Agentforce Specialistについて「合格まで○時間」といった標準勉強時間を公式には示していません。

そのため、資格取得に必要な時間を一律に断定することはできません。

そのため、目安時間を決めるより、次の状態になっているかで受験時期を判断するほうが確実です。

  • 6つの出題分野を説明できる
  • Agent Builderで基本的なエージェントを作れる
  • Prompt Builderのテンプレートを使い分けられる
  • Data 360のチャンキング・インデックス・Retrieverを説明できる
  • Testing Centerと本番展開の流れが分かる
  • セキュリティやガバナンスを含めて設定を判断できる

なお、TrailheadにはAgentblazer Champion 2026などの所要時間が表示されています。ただし、これはTrailheadの修了時間です。Agentforce Specialistの合格に必要な勉強時間ではありません。

現在の位置は「勉強時間」の後、「向いている人」の前なので、そのままで問題ありません。見出しを以下へ変更し、現在のメリット章全体を置き換えるのがおすすめです。

H2:Salesforce Agentforce Specialistを取得すると仕事にどう役立つ?

完成原稿

Salesforce Agentforce Specialistを取得すると仕事にどう役立つ?

Salesforce Agentforce Specialistを取得すると、Salesforce上でAIエージェントを設計・構築・テスト・展開・運用するための知識を証明できます。

Salesforceをすでに利用している企業では、問い合わせ対応や営業支援、社内業務などへAgentforceを導入する際に、資格学習で得た知識を活かせます。

ただし、資格を取得するだけで昇進や転職、年収アップが保証されるわけではありません。Agentforceを使ってどのような業務課題を解決できるかまで示すことが重要です。

AIエージェントを業務へ導入する方法がわかる

Agentforce Specialistの学習では、AIエージェントのトピック・アクション・指示を設定し、業務に合った動作を設計する方法を学びます。

例えば、次のようなAIエージェントを検討できるようになります。

  • 顧客からの質問へ自動回答するサービスエージェント
  • 問い合わせ内容を分類して担当者へ引き継ぐエージェント
  • 営業担当者へ顧客情報や次のアクションを提案するエージェント
  • 社内規程やマニュアルを検索して回答する従業員向けエージェント
  • Salesforce上のデータを参照して業務処理を実行するエージェント
  • 複数のエージェントを連携させた業務フロー

生成AIを単なるチャット機能として使うのではなく、Salesforceのデータや業務フローと組み合わせる方法を理解できる点がメリットです。

営業・カスタマーサポート業務の効率化に活かせる

Agentforceは、Sales CloudやService Cloudと組み合わせることで、営業活動や顧客対応の一部を自動化できます。

資格学習で得た知識は、次のような業務改善を検討する際に役立ちます。

  • よくある問い合わせへの一次回答
  • 顧客情報を踏まえた回答の生成
  • 対応履歴や会話内容の要約
  • 営業メールや提案文の下書き
  • 見込み顧客への次の行動の提案
  • 問い合わせの分類や優先順位付け
  • 担当者への引き継ぎ条件の設定
  • エージェントの回答品質や解決率の分析

人が対応すべき業務とAIへ任せる業務を整理し、適切な引き継ぎ方法まで考えられるようになります。

安全性を考慮したAIエージェントを設計できる

企業がAIエージェントを利用する場合、回答の便利さだけでなく、データへのアクセス権限や誤回答への対策も必要です。

Agentforce Specialistでは、エージェントユーザーの権限、データによるグラウンディング、テスト、ガバナンス、監視なども学びます。

そのため、次のような点を考慮してAIエージェントを設計しやすくなります。

  • エージェントが参照できるデータを制限する
  • 顧客情報や社内情報を適切に扱う
  • 不適切な入力や出力への対策を行う
  • AIでは判断できない場合に人へ引き継ぐ
  • 本番公開前に複数のシナリオをテストする
  • 公開後の回答品質や利用状況を監視する

AIエージェントを作るだけでなく、安全に運用・改善する視点を身につけられる点も仕事上のメリットです。

Salesforce担当者や開発者との意思疎通がしやすくなる

Agentforceの導入には、Salesforce管理者、開発者、コンサルタント、営業部門、カスタマーサポート部門など、複数の担当者が関わります。

資格学習を通じて、Agentforceの構成要素やData 360、Prompt Builder、Testing Centerなどの役割を理解できれば、関係者と共通の用語で話しやすくなります。

例えば、次のような内容を具体的に相談できるようになります。

  • どの業務をAIエージェントへ任せるか
  • エージェントへどのデータを参照させるか
  • 標準アクションとカスタムアクションのどちらを使うか
  • どの場面で人の承認や引き継ぎを入れるか
  • どの指標でエージェントの成果を測定するか
  • 本番公開前にどのようなテストを行うか

転職や社内異動でAgentforceの知識を示せる

資格を取得すると、Agentforceに関する知識を体系的に学んだことを、Salesforce認定資格として示せます。

特に、次のような仕事や役割を目指す場合のアピール材料になります。

  • Salesforce管理者
  • Salesforceコンサルタント
  • Salesforce開発者
  • Service Cloud担当者
  • Sales Cloud担当者
  • CRM導入・運用担当者
  • AI・DX推進担当者
  • Agentforce導入プロジェクトの担当者

Salesforce管理者としての経験がある人は、従来のCRM設定・運用スキルに、AIエージェントの設計・導入スキルを加えられます。

一方、Salesforceを採用していない企業では、資格名そのものよりも、AIエージェントを使ってどのような課題を解決できるかが評価されるでしょう。

社内でAgentforce導入を提案する際の判断材料になる

Agentforceの導入を検討する際は、「AIを導入したい」という漠然とした目的だけでは、適切なプロジェクトを設計できません。

資格学習を通じて、Agentforceでできることとできないことを理解すれば、次のような導入判断を行いやすくなります。

  • 自動化する業務の選定
  • 必要なSalesforceデータの確認
  • 導入効果を測る指標の設定
  • 人による確認が必要な処理の整理
  • セキュリティや権限の確認
  • テストから本番公開までの進め方
  • 公開後の監視・改善方法

そのため、技術担当者だけでなく、Agentforce導入を企画する管理者やプロジェクト担当者にも役立ちます。

資格だけで転職・昇進・年収アップが保証されるわけではない

Agentforce Specialistを取得しただけで、転職や昇進、年収アップが自動的に実現するわけではありません。

資格手当や受験料補助、報奨金の対象になるかどうかも勤務先によって異なります。

仕事上の評価につなげるには、資格と一緒に次のような成果を示すことが重要です。

  • Agentforceで問い合わせ対応エージェントを試作する
  • Prompt Builderで業務用テンプレートを作成する
  • Data 360やナレッジを使って回答をグラウンディングする
  • Testing Centerでテストシナリオを作成する
  • 人への引き継ぎを含む業務フローを設計する
  • エージェント導入前後の対応時間や解決率を比較する
  • 設計内容や検証結果をポートフォリオへまとめる

「資格を取得したこと」だけでなく、「Agentforceを使ってどの業務を改善したか」「どのような設計判断をしたか」を説明できると、転職やキャリアアップで評価されやすくなります。

Salesforce Agentforce Specialistが向いている人

次のような人は、Agentforce Specialistを検討しやすいでしょう。

  • Salesforce管理者
  • Salesforce開発者
  • Salesforceアーキテクト
  • Agentforceの導入・運用担当者
  • AIエージェントをSalesforce業務へ組み込みたい人
  • Prompt BuilderやData 360まで体系的に学びたい人

特に、すでにSalesforce Platformを扱っている人との相性が良い資格です。

反対に、Salesforceを使う予定がない人には適さない場合があります。生成AI全般の基礎だけを学びたい場合は、より汎用的な資格と比較しましょう。

受験前に確認したい料金・更新制度

まず、現在の受験料は30,000円(税抜)、再受験料は15,000円(税抜)です。

Salesforce公式ガイドでは、2026年7月24日19時30分(JST)以降に申し込む再受験について、Agentforce Specialistの再受験料を通常受験料の半額で案内しています。

また、取得後も完全に永久資格として放置できるわけではありません。

Salesforceでは、資格維持のため年1回のメンテナンスモジュールを完了する必要があります。期限までに完了しない場合は、資格が失効する可能性があります。

なお、料金、試験バージョン、更新条件は変更される可能性があるため、申込直前にも公式ページを確認してください。

Salesforce Agentforce Specialistに関するよくある質問

Salesforce初心者でも受験できますか?

ただし、受験資格はないため、Salesforce初心者でも申し込めます。

ただし、公式ガイドではSalesforce Platformの設定、標準オブジェクト、Data 360、Agent Builderなどの経験を持つ受験者を想定しています。未経験の場合はSalesforceの基礎を学んでからAgentforceへ進むほうが理解しやすいでしょう。

日本語で受験できますか?

はい。2026年8月23日時点の公式ガイドでは、日本語、英語、フランス語に対応しています。

合格率は何%ですか?

なお、公式な受験者合格率は、現在確認できるSalesforce公式受験ガイドでは公表されていません。

一方、試験の合格点は72%と明記されています。合格率と合格点は別の数字です。

Agentforce Specialistに前提資格はありますか?

結論として、必須の前提資格はありません。

ただし、Salesforce 認定 Platform アドミニストレーターとSalesforce 認定 Platform アプリケーションビルダーが関連資格として推奨されています。

取得後に更新は必要ですか?

はい。Salesforce公式ガイドでは、Agentforce Specialistを維持するため年1回のメンテナンスモジュール完了が必要とされています。

Agentforce Specialistの資格取得に役立つ生成AI用語はありますか?

Salesforce Agentforce Specialistでは、Agentforceを使ったエージェントの設計、データの活用、プロンプトの設定、動作確認などが問われます。試験対策では、次の生成AI用語を確認しておくと、公式教材や機能の関係を理解しやすくなります。

  • AIエージェント:目標に応じて次の行動を判断し、必要なツールやデータを利用しながら処理を進めるAIシステムです。
  • エージェンティックAI:AIが目標に向けて計画・判断し、複数の作業を主体的に進める仕組みや考え方です。
  • エージェントプロンプト:AIエージェントの役割、目的、参照情報、守るべきルールなどを定める指示です。
  • プロンプトエンジニアリング:目的に合った回答や動作を得るために、AIへ与える指示を設計・評価・改善する取り組みです。
  • グラウンディング:生成AIの回答を、Salesforce上の顧客情報やナレッジなど、確認可能なデータへ結び付ける考え方です。
  • RAG:質問に関係する外部情報を検索し、その内容を生成AIの回答へ反映する仕組みです。
  • Function Calling:生成AIモデルと外部の関数、API、業務機能などを接続する仕組みです。
  • ガードレール:AIの入力・処理・出力を確認し、不適切な回答や許可されていない操作を制限する仕組みです。
  • Human in the Loop:重要な回答や外部操作に、人による確認・修正・承認を組み込む考え方です。
  • ハルシネーション:生成AIが事実と異なる情報を、もっともらしい回答として生成してしまう現象です。

これらの用語は、個別に暗記するだけでなく、関係性まで整理することが大切です。たとえば、エージェントプロンプトで役割を設定し、RAGやグラウンディングによって顧客データを参照させ、ガードレールと人の承認によって安全性を確保する、という流れで理解するとよいでしょう。

このほかに試験勉強で分からない言葉が出てきた場合は、生成AI用語集もあわせてご活用ください。AIエージェントや生成AIに関する用語を、初心者向けに解説しています。

関連する生成AI・AI資格

Agentforce Specialist以外のベンダー資格も比較したい場合は、次の記事も参考になります。

資格全体から比較したい場合は、生成AI資格ガイドへ戻って目的に合う資格を確認してください。

まとめ

Salesforce Agentforce Specialistは、SalesforceのAIエージェント「Agentforce」を設計・実装・運用する知識を証明する認定資格です。

受験資格はありませんが、試験ではAgentforceだけでなく、Prompt Builder、Data 360、Testing Center、セキュリティ、ガバナンス、マルチエージェントまで幅広く問われます。

特に重要なのは次の3分野です。

  • AI Agents:35%
  • Prompt Engineering:20%
  • Data 360 Fundamentals:20%

そのため、この3分野だけで75%を占めるため、まず重点的に学習しましょう。

一方、暗記だけでなく実際の操作も重要です。公式受験ガイドを起点に、Agent BuilderやPrompt Builderを試しましょう。また、Trailheadとハンズオンを組み合わせ、設定理由まで説明できる状態を目指してください。

Salesforceをすでに業務で利用しており、今後Agentforceの設計・導入・運用にも関わりたい人にとって、検討価値のある資格です。

SalesforceでAIエージェントを構築・運用する

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受験資格なし 105分・60問 合格基準72%
Salesforce公式ページで詳細を確認する →

※Salesforce Trailhead公式サイトへ移動します。このリンクは広告ではありません。

出典・参考情報

情報確認日:2026年8月23日

この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

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