OCI Generative AI Professionalとは?難易度・試験内容・勉強方法を解説

OCI Generative AI Professionalは、Oracle認定資格です。OCIの生成AIサービスやLLM、RAGを使うアプリ開発の知識を確認します。

ただし、この記事で扱う1Z0-1127-25は旧試験です。正式名称はOracle Cloud Infrastructure 2025 Generative AI Professionalです。2026年6月22日に終了したため、現在は新規受験できません。

過去の試験では、LLMの基礎知識だけでなく実装知識も扱われていました。具体的には、OCI Generative AI Service、RAG、ベクトルデータベース、LangChainなどです。

そこで本記事では、2025年版試験の難易度や内容を振り返ります。受験料と勉強方法も公式情報に基づいて整理します。また、2026年時点の資格体系の変更も解説します。

目次

OCI Generative AI Professionalとは

OCI Generative AI Professionalは、Oracle Universityが提供していたOCIの生成AI分野に関するProfessionalレベルの認定資格です。

2025年版の正式名称は「Oracle Cloud Infrastructure 2025 Generative AI Professional」です。試験コードは1Z0-1127-25でした。また、日本語版は1Z0-1127-25-JPNです。

具体的には、主な対象は、OCI上で生成AIを利用する開発者、AIエンジニア、データサイエンティストなどです。

まず、試験範囲には、次のような技術が含まれていました。

  • 大規模言語モデル(LLM)の基礎
  • TransformerやAttentionの考え方
  • プロンプトエンジニアリング
  • ファインチューニング
  • OCI Generative AI Service
  • 埋め込みモデル
  • RAG
  • ベクトルデータベース
  • セマンティック検索
  • LangChain
  • OCI Generative AI Agents

そのため、用語を覚えるだけの資格ではありません。OCIで生成AIアプリを構築する知識まで扱う技術資格でした。

2025年版はすでに終了している

また、Oracleの2025年版専用Learning Pathでは、試験1Z0-1127-25について「2026年6月22日終了」と案内されています。

したがって、この記事ではOCI Generative AI Professionalを現在受験できる資格ではなく、終了済みの旧資格として扱います。

なお、Oracle日本の認定試験一覧には、確認時点でも旧試験のコードが掲載されています。ただし、公式ページ間には表示差があります。掲載が残っているだけで、現在も受験できるとは判断しない方が安全です。

OCI Generative AI Professionalの基本情報

ここで、2025年版の主な試験情報は次のとおりです。

項目内容
正式名称Oracle Cloud Infrastructure 2025 Generative AI Professional
試験コード1Z0-1127-25
日本語版1Z0-1127-25-JPN
運営Oracle University
提供状態終了
終了日2026年6月22日
試験時間90分
問題数50問
合格ライン68%
試験方式Oracle Universityのオンライン認定試験
受験料2025年時点のProfessional試験は1回245米ドル
資格の有効期間取得日から24か月
標準勉強時間公式な目安は非公開

受験料は、2025年当時の案内で1回245米ドルでした。Oracle Universityは、OCIのAssociate・Professional試験の料金として説明しています。また、対象資格にはOCI Generative AI Professionalも含まれていました。

一方、キャンペーンなどによって無償受験権が提供された期間もあります。そのため、245米ドルは2025年当時の標準的な試験料金として捉えるのが適切です。

OCI生成AI資格の試験概要

OCI Generative AI Professionalの難易度は中級相当

続いて、OCI Generative AI Professionalの難易度は、中級相当と考えるのが目安です。

これはOracleが公式に「中級」と分類しているという意味ではありません。Professionalという資格名称、出題範囲、推奨される前提知識などを踏まえた編集上の評価です。

Oracleは、初学者にはOCI AI Foundationsから始めることを推奨していました。一方、機械学習やPythonの経験者は、Generative AI Professionalへ直接進めると案内しています。

そのため、次の知識がまったくない状態では難しく感じやすい資格だったと考えられます。

  • 機械学習・ディープラーニングの基礎
  • LLMの基本的な仕組み
  • Python
  • OCIの基本操作
  • APIを利用したアプリケーション開発
  • RAGの仕組み

反対に、LLMの基礎を理解し、OCIを操作した経験がある人であれば、公式Learning Pathを軸に対策しやすい内容でした。

合格率は公表されていない

なお、注意したいのは、合格ライン68%と合格率は別の数字という点です。

Oracleが公開していたのは、合格ラインの68%です。一方、受験者全体の合格率は公表されていません。そのため、両者を混同しないようにしましょう。

「合格率68%」と読み替えないようにしましょう。

OCI Generative AI Professionalの試験内容・出題範囲

次に、2025年版では、大きく4つの分野から出題されていました。

出題分野比率
Large Language Models Fundamentals20%
Using OCI Generative AI Service40%
Building LLM Application with OCI Generative AI Service20%
Using OCI Generative AI RAG Agents Service20%

最も比重が高かったのは、**OCI Generative AI Serviceの利用に関する分野で40%**です。

単にLLMの理論を理解するだけではなく、Oracleのクラウドサービス上でどのように生成AIを利用するかが重視されていました。

Large Language Models Fundamentals

まず、LLMの基本原理を扱う分野です。

主に次のようなテーマを理解しておく必要がありました。

  • LLMの基本概念
  • Transformer
  • Attention
  • プロンプト設計
  • ファインチューニング
  • コードモデル
  • マルチモーダルモデル
  • AIエージェント

生成AIサービスの操作だけを暗記するのではなく、その背景にあるLLMの仕組みも理解する必要があります。

Using OCI Generative AI Service

特に、試験全体の40%を占めていた中心分野です。

OCI Generative AI Serviceで提供されるモデルや機能を理解し、適切に利用できるかが問われます。

学習では、モデルの利用方法や推論を確認することが重要でした。さらに、Embedding、ファインチューニング、OCIとの連携も対象です。

Building LLM Application with OCI Generative AI Service

続いて、LLMを利用したアプリケーション開発に関する分野です。

モデル単体の知識ではなく、生成AIを実際のアプリケーションへ組み込むための設計・実装を理解する必要があります。

APIの利用やプロンプト設計に加え、アプリケーション全体の流れを意識して学ぶことが重要です。

Using OCI Generative AI RAG Agents Service

最後に、RAGやAIエージェントに関する分野です。

RAGでは、外部情報を検索して回答生成に利用します。そのため、LLMの事前学習済み知識だけに頼りません。関連文書やデータベースを活用する仕組みです。

2025年版の公式学習内容には、ベクトルデータベース、セマンティック検索、LangChainを使ったチャットボット構築なども含まれていました。

このため、RAGを用いたアプリケーションの流れを実際に確認しておくことが試験対策につながります。

OCI Generative AI Professionalの受験料・試験方式・有効期限

2025年版の試験時間は90分、問題数は50問、合格ラインは68%でした。

日本語試験も1Z0-1127-25-JPNとして提供されていました。

2025年時点でOracle Universityが案内していたOCI Professionalレベルの標準受験料は、1回245米ドルです。

ただし、受験料はキャンペーンや時期によって変わる場合があります。また、この記事の対象試験自体はすでに終了しています。

資格の有効期間は24か月

Oracle Cloud Infrastructure認定資格の有効期間は、取得日から24か月です。

そのため、試験終了前に取得した資格も、取得日を基準に管理されます。試験の終了日とは別に考えましょう。

資格名や試験そのものが終了していることと、すでに取得した資格の有効期間は分けて考える必要があります。

再受験は現在できない

Oracleの一般的なポリシーでは、不合格後の再受験が可能です。ただし、有償試験では再び受験費用が必要になります。

ただし、1Z0-1127-25自体が終了しているため、現在この旧試験を新たに再受験することはできません。

OCI Generative AI Professionalの勉強時間

合格までに必要な標準勉強時間は、Oracleから公表されていません。

そのため、「20時間で合格できる」「1週間で十分」などと一律に断定することはできません。

2025年版のLearning Pathには、5時間以上の専門トレーニングがありました。コース、ハンズオンラボ、試験対策、Practice Examなどが含まれています。

ただし、表示されている公式コンテンツの時間と、実際に理解・復習・演習へ必要な時間は同じではありません。

特にOCIやLLMが初めての場合は、基礎学習やハンズオンに追加の時間が必要になります。

OCI Generative AI Professionalのおすすめ勉強方法

効率よく学ぶなら、公式Learning Pathを軸にしましょう。まずLLMの基礎を学びます。次にOCI Generative AIとRAG実装へ進み、最後に模擬試験で確認します。

1. まずLLMの基礎を理解する

最初に、LLMやTransformer、Attention、Embeddingなどの基本用語を整理します。

プロンプトエンジニアリングやファインチューニングについても、「何のために使う技術なのか」を説明できる状態を目指しましょう。

暗記だけで進めると、OCI上のサービス構成を学ぶ段階で理解しにくくなります。

2. OCI Generative AI Serviceを実際に操作する

次に、OCI Generative AI Serviceの機能を学びます。

Professionalレベルのため、サービス名の暗記だけでは十分ではありません。モデルの利用方法やアプリ連携を、実際に確認することが重要でした。

OCI環境を利用できる場合は、公式教材の操作手順を追いながらハンズオンを行うと理解しやすくなります。

3. RAGの処理を一連の流れで理解する

RAGは2025年版の重要分野です。

次の流れを分断せず理解しましょう。

  1. 外部文書を準備する
  2. 文書をEmbeddingへ変換する
  3. ベクトルデータベースへ格納する
  4. 質問に関連する情報を検索する
  5. 検索結果をLLMへ渡す
  6. 回答を生成する

さらに、LangChainなどを利用したチャットボット構築まで経験すると、試験範囲を実践と結び付けて理解しやすくなります。

4. 出題比率を意識して復習する

4分野を同じ時間だけ勉強する必要はありません。

2025年版では、Using OCI Generative AI Serviceが40%を占めていました。そのため、このサービスの機能や使い方に時間を多めに配分する方法が合理的です。

一方、LLM基礎、アプリケーション構築、RAG Agentsもそれぞれ20%あるため、一分野を完全に捨てる学習は避けた方がよいでしょう。

5. 最後にPractice Examで弱点を確認する

公式Learning PathにはPractice Examが用意されていました。

問題を解くだけで終わらせず、間違えた分野を特定して公式教材へ戻ることが重要です。

「なぜその選択肢になるのか」を説明できる状態まで復習すると、単なる問題暗記を避けられます。

OCI生成AI資格の難易度と勉強方法

OCI Generative AI Professionalを取得するメリットはあった?

受験可能だった当時は、OCIを利用した生成AI開発を体系的に学ぶきっかけになる資格でした。

特に、次の分野をまとめて学べる点はメリットです。

  • LLMの基礎理論
  • OCI Generative AI Service
  • RAG
  • ベクトル検索
  • LangChain
  • 生成AIアプリケーション開発

資格学習では、生成AIの基礎から学べます。さらに、OCI上でアプリとして構築する方法まで進められる内容でした。

一方、資格を取得しただけで生成AIエンジニアとしての実務能力や転職成果が保証されるわけではありません。

クラウドや生成AIの技術は変化が速いため、資格学習と並行して、実際にアプリケーションを構築する経験を積むことが重要です。

現在OCIのAI資格を学ぶなら

2026年8月時点では、OCI Generative AI Professional 2025を新規受験することはできません。

Oracleは2026年の資格体系で、Agentic AI分野を拡充しています。たとえば、OCI Enterprise AI Professionalが含まれます。

Oracleの説明では、OCI Enterprise AI Professionalは、OCI上でエンタープライズ向けAIエージェントを構築・運用するスキルを扱う資格です。

ただし、Oracleは直接の後継試験とは明記していません。今回確認した公式発表にも、その記載はありません。そのため、本記事でも後継資格とは断定しません。

これから資格取得を検討する場合は、終了した試験の教材だけで学習計画を立てるのではなく、現在提供されている資格体系を確認してから選びましょう。

生成AI資格ガイド一覧を見る

OCI Generative AI Professionalに関するよくある質問

OCI Generative AI Professionalは現在も受験できますか?

この記事で扱うOracle Cloud Infrastructure 2025 Generative AI Professional(1Z0-1127-25)は終了済みです。

2025年版専用Learning Pathでは、2026年6月22日に終了したと案内されています。

OCI Generative AI Professionalの合格率は?

確認できるOracle公式情報では、受験者全体の合格率は公表されていません。

公表されていた68%は合格ラインです。合格率とは異なります。

日本語で受験できた資格ですか?

はい。2025年版には、日本語試験の1Z0-1127-25-JPNがありました。Oracle日本の一覧では、90分・50問・合格ライン68%と案内されています。

ただし、試験自体は終了済みです。

独学でも勉強できた資格ですか?

公式Learning Path、専門トレーニング、Practice Examなどが提供されていたため、独学で学習を進められる環境は整えられていました。

ただし、OCI操作、機械学習・ディープラーニング、Pythonなどに慣れていない場合は、基礎学習やハンズオンに時間をかける必要があります。

まとめ

OCI Generative AI Professionalは、OracleのProfessional資格でした。OCI Generative AI Serviceを中心に扱います。さらに、LLM、プロンプト設計、RAG、ベクトル検索、アプリ開発も対象でした。

2025年版は90分・50問で、合格ラインは68%でした。また、試験範囲の40%をOCI Generative AI Serviceが占めます。そのため、OCI上で生成AIを活用する知識が重視されていました。

難易度は中級相当が目安ですが、公式な難易度区分や合格率は公表されていません。

そして最も重要なのは、1Z0-1127-25は2026年6月22日に終了しており、現在新規受験する資格ではないことです。

これからOracleの生成AI・Agentic AI分野を学ぶ場合は、2026年の最新資格体系を確認し、現在提供されている資格を選びましょう。

出典・参考情報

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この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

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