DeepSeekは危険?評判・安全性・料金・使い方を解説

DeepSeekは、無料の公式チャットを提供する生成AIサービスです。開発者向けAPIは、利用量に応じて課金されます。一方、入力内容の取り扱いや海外へのデータ移転について、規制当局から指摘を受けた経緯があります。「中国製だから必ず危険」と決めつけることも、「無料だから気軽に何でも入力してよい」と考えることも適切ではありません。

この記事では、DeepSeekの公式規約と各国当局の発表をもとに、何が懸念されているのかを整理します。アプリの評判、料金の仕組み、基本的な使い方も確認し、個人利用と仕事での利用を判断できるようにします。

※2026年9月29日時点の公開情報に基づく解説です。AWLによるDeepSeekの実機操作、セキュリティ監査、API料金の実測は行っていません。

目次

DeepSeekは危険?先に結論

一般的な質問や公開情報を使った下書きには利用できます。ただし、個人情報・顧客情報・社外秘の資料を入力する前には、組織のルールとデータの取り扱いを確認してください。

DeepSeekは、入力内容などを収集する場合があると説明しています。対象には文章、ファイル、写真、チャット履歴などが含まれます。利用規約には、モデル改善へのデータ利用を拒否するための設定も記載されています。ただし、その設定だけで、サービス提供に必要な処理や保存がすべてなくなると解釈してはいけません。

また、韓国の個人情報保護委員会は2025年、サービス開始時の越境移転に関する説明や同意などに問題があったと発表しました。同委員会は、その後にDeepSeekが一部の移転を停止し、学習利用のオプトアウト機能を追加したことも報告しています。過去の指摘と、その後の改善を分けて評価する必要があります。

利用する内容判断の目安
公開情報を使ったアイデア出し、文章の下書き出力を人が確認したうえで利用する
自分の氏名、連絡先、未公開の予定入力の必要性を慎重に判断する
顧客名簿、契約書、社内資料、認証情報組織の承認とデータ管理条件の確認前には入力しない
医療・法律・金融などの重要な判断回答を根拠に即決せず、一次資料や専門家に確認する
DeepSeekに入力する情報の判断目安:公開情報は確認して利用、個人情報は慎重に、顧客情報や社外秘は承認前に入力しない

DeepSeekとは?運営元とできること

DeepSeekは、Hangzhou DeepSeek Artificial Intelligence Co., Ltd.が提供する生成AIサービスです。公式サイトからチャットを利用でき、公式アプリと開発者向けAPIも案内されています。チャットでは質問への回答、文章の作成・要約、コード作成の補助などができます。

利用経路は分けて考えましょう。公式Web・アプリのチャットを使う場合と、APIを自社のシステムに組み込む場合では、料金と管理すべき事項が異なります。また、第三者が提供する「DeepSeek搭載」サービスでは、その事業者の規約やプライバシーポリシーも確認する必要があります。DeepSeekのプライバシーポリシーも、第三者が開発した下流のアプリで収集される情報については、その開発者による説明が必要だとしています。

DeepSeekが向いている用途

公開済みの記事を要約する、文章の構成を考える、プログラムの考え方を相談するなど、機密情報を含めずに進められる作業が候補です。生成された文章やコードは、そのまま正しいと保証されません。DeepSeek自身も、出力には誤りや欠落があり得ると規約で説明しています。

利用前に区別したいこと

モデルが公開されていることと、公式チャットに入力したデータが手元だけで処理されることは別です。公式Web・アプリを利用する場合は、サービスのプライバシーポリシーと設定を基準に判断してください。別の環境でモデルを運用する場合は、その環境の提供者、保存先、ログ、権限設定を個別に確認します。

DeepSeekの安全性で確認したい4つの論点

「危険性」には、情報管理、外部への共有、回答の正確性、第三者サービスの取り違えなど、異なる問題が含まれます。用途に応じて、次の4点を確認しましょう。

1.入力・アップロードした情報の取り扱い

DeepSeekの日本語プライバシーポリシーには、プロンプト、ファイル、写真、フィードバック、チャット履歴などを収集する場合があると記されています。氏名や取引先情報を伏せても、案件の経緯や資料の組み合わせから関係者を推測できることがあります。匿名化する場合も、本文、添付ファイル、ファイル名を通して確認してください。

2.越境移転と規制当局の指摘

韓国の個人情報保護委員会は、DeepSeekがサービス開始時、利用者情報の国外移転について必要な同意や説明を十分に行っていなかったと報告しました。また、第三者への利用者入力の転送について指摘し、DeepSeekが2025年4月10日以降、その入力の転送を止めたと説明しています。イタリアの個人情報保護当局も2025年、同国の利用者データの取り扱いに対して措置を取りました。いずれも各国の制度と対象地域に基づく判断であり、日本での全利用が禁止されたという意味ではありません。

3.モデル改善への利用と設定

DeepSeekの利用規約には、入力と出力をサービスの提供・改善などに利用すること、そして「Improve the model for everyone」をオフにして所定の処理を拒否できることが記されています。設定項目や適用範囲は利用経路によって確認し、仕事で使う場合は社内の情報管理基準に照らしてください。オプトアウトは機密情報の入力許可を意味しません。

4.回答の誤りと共有リンク

生成AIの回答には事実誤認や古い情報が混じる可能性があります。さらに、DeepSeekの利用規約によると、会話の共有リンクにアクセスできる人は、そのリンクに含まれる会話を閲覧できます。公開前には、回答の出典だけでなく、共有対象の会話に個人情報や未公開情報がないか確認しましょう。

DeepSeekの安全性を確認する4つの視点:入力データ、越境移転、モデル改善設定、回答と共有リンク

DeepSeekの評判・口コミはどう読む?

DeepSeekのアプリには、無料で使えることや文章作成に役立つという声がある一方、回答言語、会話の長さ、接続の安定性に不満を示す声もあります。口コミは投稿者が使った時点のアプリ体験です。Web版やAPIの品質、データ管理の安全性を証明するものではありません。

2026年9月29日の確認時点で、日本のApp Storeに表示された公式アプリの評価は3.8/5、約1,027件、Google Playでは3.8/5、約33.7万件のレビューでした。件数や表示対象は変動し、両ストアの点数を単純に比較することはできません。

DeepSeekの良い口コミ5件

以下は、App StoreとGoogle Playで本文を確認できた投稿からの短い抜粋です。投稿者の評価として紹介し、AWLによる実機検証の結果とは区別します。

  1. 無料で学習に使いやすいこれが無料なのは学生にほんとーにありがたいです!!App Store「英語の勉強と中国の文化、歴史の解説がわかりやすい!!」/usarabβ・2025年4月19日投稿者は、英語の学習で説明を文章として読み返せる点も評価しています。一方、同じ投稿には回答が途中で止まることへの言及もあります。App Store
  2. 回答の発想力を評価This AI is amazing!App Store「期待与失望」/あ」かお」なたうこ・1月20日投稿投稿者は創造性と無料で利用できる点を評価しています。ただし、特定の話題で回答を避けることには不満も示しており、全面的な高評価として扱うべき投稿ではありません。App Store
  3. 中国に関する情報収集で役立った中国についての質問をするとGPTや Geminiより詳しい情報が得られます。App Store「そこそこいい」/Vittorio Emanuele II・2025年1月29日これは投稿者の比較体験です。特定分野での精度が他サービスより常に高いことを示す検証結果ではありません。App Store
  4. 物語の構成づくりに使えた起承転結を付けてプロットを書いてくれるのが有難い。App Store「小説もかける」/新入り後輩・2025年2月2日創作の下書きで満足した例です。同じ投稿者は長編への対応には改善を望んでいます。App Store
  5. 率直な返答が好みに合った忖度なしのDeepSeekの方が対等Google Play/snowy・2026年7月19日回答の語り口を好むという個人の感想です。この投稿にも、ときどき中国語で返答されるという記述があります。Google Play のアプリ

DeepSeekの悪い口コミ5件

  1. 新しい情報への回答に不満最新情報収集には使えなさそうApp Store「最新情報収集は苦手そう」/星の太陽・2025年1月29日投稿時点の回答に関する感想です。現在の検索機能やモデルの性能まで、この投稿だけで判断することはできません。App Store
  2. 長い会話が途中で止まった文字数制限に達しましたApp Store「開発者へ」/切れたユーザー・2025年10月21日食材管理を続けていた投稿者は、会話を継続できず、それまでの調整内容を新しい会話へ引き継ぎにくかったと述べています。長期的な作業を一つの会話だけに依存しない使い方が必要です。App Store
  3. 創作時に指示どおりの文章にならなかった寫作(小說)能力言過其實App Store「寫作(小說)能力言過其實」/夏目百合子・2025年7月26日見出しは「小説を書く能力は評判ほどではない」という趣旨です。投稿者は、文章の展開や文体の指示が意図どおりにならなかった経験を述べています。App Store
  4. サーバーの混雑で使えなかったThe server is always busyApp Store「Always server busy」/rvamed・2025年6月9日投稿者は質問に回答が返らない経験を報告しています。混雑状況は時期や環境で変わるため、現在も常に同じ状態だとは判断できません。App Store
  5. 日本語で質問しても中国語で返ることがあるかなり頻繁に中国語で回答されるGoogle Play/jun w・2026年8月15日投稿者は、回答のたびに日本語を指定する手間を不満として挙げています。日本語での作業を重視する場合は、利用時の挙動を確かめたい点です。Google Play のアプリ

AWLの見解|評判と安全性は分けて判断する

口コミからは、無料で試せること、学習や創作の補助に使えることが評価される一方、回答言語、長い会話、接続の安定性、指示への追従に不満があることが読み取れます。ただし、ここに挙げた10件は傾向を測るための無作為調査ではありません。良い声と悪い声を5件ずつ選んだことも、賛否が同数という意味ではありません。

また、アプリの使用感が良くても、入力データの扱いが安全だと証明されるわけではありません。AWLとしては、まず公開情報だけを使う作業で試し、回答の正確性を検証することを勧めます。顧客情報や社外秘を扱う判断には、口コミではなく、適用される規約、設定、組織の情報管理ルールを用いてください。

出典リンクについて

ストア上で各投稿の本文と投稿者名を確認しましたが、公開ページから個々の投稿へ直接移動できる固定URLは確認できませんでした。そのため、上のアンカーテキストは該当投稿を掲載するレビュー一覧ページへのリンクです。投稿者名と投稿日を併記し、個別投稿への直リンクであるかのようには表示していません。

DeepSeekの料金は無料?APIは有料?

公式Web・アプリのチャットは無料で案内されています。一方、開発者向けAPIには利用量に応じた料金があります。「DeepSeekは無料」という説明を、APIも無制限に無料という意味で受け取らないようにしましょう。

利用方法料金の見方向いている人
公式Web・アプリ無料のチャットとして案内。利用可能な機能や制限は利用時に確認まず会話形式で試したい人
公式APIモデル、入出力トークン、キャッシュ、利用時間帯などで料金が変わるアプリや業務システムへ組み込みたい開発者

APIの公式料金表では、入力と出力の単価に加え、キャッシュの有無やピーク時間帯による違いが示されています。モデルと価格は変更される場合があります。そのため、導入時にはDeepSeekの公式API料金表で最新の単価と課金条件を確認してください。料金だけを比較するのではなく、想定する入力・出力量、上限設定、データ管理も合わせて見積もる必要があります。

料金や制限を詳しく比較したい場合は、公開後にDeepSeekの料金・プラン比較も参照してください。

DeepSeekの基本的な使い方

公式サイトからチャットを開き、質問を入力し、返答を確認するのが基本です。以下は公式情報に基づく案内です。AWLによる画面操作の検証結果ではありません。画面表示や登録方法は変更される場合があります。

  1. DeepSeek公式サイトからチャットを開く。アプリを使う場合は公式サイトが案内する配布先を確認する。
  2. 画面の案内に従ってアカウント登録またはログインをする。
  3. 個人情報や社外秘を除いた質問を入力する。
  4. 回答を読み、条件が足りなければ追加で質問する。
  5. 数字、固有名詞、引用、コードの動作を元資料や実行環境で確かめる。

たとえば「この記事の要点を3つにまとめて」と依頼する前に、記事が公開情報か確認します。社内会議録なら、原文をそのまま貼り付けず、組織で承認された方法を使ってください。検索機能を使う場合も、見つかったページの発信元と更新日を確認しましょう。

詳しい登録手順や活用例は、公開後にDeepSeekの使い方で扱います。

仕事でDeepSeekを使う前の確認事項

仕事への導入判断は、便利さと入力データの条件を一緒に確認することが大切です。 特に顧客情報を扱う場合は、個人の設定変更だけで判断せず、所属組織のルールに従ってください。

  • 入力する情報: 顧客名、メールアドレス、未公開の売上、契約条件、パスワード、APIキーが含まれていないか。
  • 利用経路: DeepSeekの公式サービスか、別の事業者が提供するアプリやシステムか。
  • 規約と設定: 適用されるプライバシーポリシー、モデル改善に関する設定、共有リンクの範囲を確認したか。
  • 出力の検証: 重要な数値、法令、料金、引用、コードを人が確認する体制があるか。
  • 組織の承認: 社内の生成AI利用規程、取引先との契約、個人情報の取り扱いに合うか。

生成物を販売・公開する場合は、入力素材の権利や出力の内容も確認します。DeepSeekの規約は出力に関する一定の権利をユーザーへ譲渡すると定めていますが、出力が独自であることや、第三者の権利を侵害しないことを保証するものではありません。商用利用の条件は、公開後のDeepSeekの商用利用・著作権の解説で詳しく扱います。

DeepSeekを仕事で使う前の確認フロー:情報を分類し、利用経路と規約・設定を確認して、人が出力を検証する

DeepSeekをきっかけに生成AIの活用を学ぶなら、無料セミナーも選択肢

DeepSeekを試して「質問はできるけれど、仕事でどう使えばよいか分からない」 と感じたら、生成AI全般の活用例を学ぶ方法もあります。 依頼の目的を整理し、必要な条件を伝え、回答を確認する流れは、 AIを日常や仕事で使う際の基本になります。

参加前に確認したいこと
無料セミナーを選ぶ際は、扱うAIツール、紹介される活用例、 自分の経験に合う難易度を確認しましょう。 以下はDeepSeek専用講座としての紹介ではありません。 DeepSeekの操作や安全性を直接学びたい場合は、 希望する内容が含まれるかを事前に確認してください。

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まず公式情報や公開資料で試し、具体的な活用イメージが欲しくなった段階で セミナーを検討すると、学ぶ目的を決めやすくなります。 参加前に「文章作成に使いたい」「調査の進め方を知りたい」など、 自分が解決したいことを一つ決めておくとよいでしょう。

※開催日程・内容・無料参加の条件は各申込ページでご確認ください。 無料セミナーと有料講座は別です。有料講座の案内を受けた場合は、 費用・サポート内容・契約条件を確認して判断してください。 受講による成果や収益を保証するものではありません。

DeepSeekについてよくある質問

DeepSeekを使うだけで情報が漏洩しますか?

利用するだけで直ちに漏洩すると断定はできません。ただし、公式ポリシーは入力やアップロードした内容を収集する場合があるとしています。共有リンクを作る場合も公開範囲に注意が必要です。入力する情報の種類と利用経路を確認してください。

DeepSeekは日本で禁止されていますか?

本記事で確認したイタリアと韓国の当局による措置は、それぞれの地域と制度に関するものです。それを日本での一律禁止と読み替えることはできません。勤務先や学校が独自に利用を制限している場合は、その規則に従ってください。

無料版にクレジットカードは必要ですか?

公式Web・アプリのチャットは無料サービスとして案内されています。一方、APIは別の課金体系です。登録時に表示される条件と利用経路を確認してください。本記事では登録画面の実機検証を行っていないため、個々の登録方法について断定しません。

DeepSeekの回答をそのまま記事や業務に使えますか?

そのまま使う前に、事実、引用元、権利、機密情報の混入を確認してください。DeepSeekの規約も出力に誤りがあり得ると説明し、重要な判断に使う場合は人による確認を求めています。

まとめ|DeepSeekは入力する情報と利用経路で判断する

DeepSeekは、公開情報を使った質問や下書きに試せる生成AIサービスです。ただし、プライバシーポリシーには入力やファイルの収集が記され、過去には国外へのデータ移転や説明のあり方について規制当局から指摘も受けています。その後の改善も踏まえ、現在の規約と設定を確認することが重要です。

まずは機密情報を含まない用途で試し、回答を元資料で検証してください。仕事で使う際は、利用経路、データの取り扱い、組織の承認をそろえて判断しましょう。

ほかの生成AIも比較したい方は、AIツール一覧・比較ガイドをご覧ください。

出典・参考情報

以下は2026年9月29日確認。アプリ評価とAPI料金は変動します。

この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

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