DALL-E(DALL·E)は、OpenAIが開発した画像生成AIモデルです。文章による指示から画像を生成できます。たとえば、夕焼けの海辺を歩くロボットなどを指定できます。その説明をもとに画像が作られます。
このモデルには複数の世代があります。ただし、現在は旧モデルだけを覚えればよいわけではありません。2026年8月時点では、ChatGPT Imagesが標準的な画像生成環境です。
この記事では、意味や仕組み、できること、使い方を解説します。また、現在のChatGPT画像生成との違いも紹介します。
DALL-Eとは
DALL-Eは、OpenAIが開発した画像生成AIモデルです。テキストによる説明から画像を作り出します。
写真のような画像だけでなく、イラストやデザインも作れます。そのため、さまざまな表現に利用できます。
たとえば、次のような指示が考えられます。
- 青空の下を走る赤い自動車を写真風に描く
- 宇宙で読書をしている猫をイラストにする
- 白背景の商品紹介用画像を作る
- ブログ記事の内容をイメージしたアイキャッチを作る
文章を入力するだけで画像を生成できます。そのため、画像編集ソフトの経験がなくてもイメージを視覚化しやすいでしょう。

DALL-Eという名前の意味
この名称は、画家のサルバドール・ダリに由来します。また、映画のロボット「WALL-E」も組み合わせた名称として知られています。
公式表記は「DALL·E」です。ただし、日本語では「DALL-E」「DALL・E」などと書かれる場合もあります。
読み方は一般に「ダリ」です。
DALL-E 2・DALL-E 3までの進化
このモデルは一度だけ開発されたものではなく、世代を重ねて改良されてきました。
初代モデルは2021年に発表されました。その後、2世代目では、よりリアルな画像やアートを作れるようになりました。
さらに3世代目では、細かなニュアンスへの対応が強化されました。ChatGPTと組み合わせ、会話しながらイメージを具体化できます。
ただし、3世代目は現在のOpenAIにおける最新の画像生成モデルではありません。現在はChatGPT ImagesやGPT Image系の画像生成機能が中心です。
DALL-Eの仕組み
DALL-Eを初心者向けに簡単に説明すると、文章と画像の関係を学習し、入力された文章に合う新しい画像を生成する仕組みです。
単にインターネット上から指定された画像を検索して表示するものではありません。ユーザーが入力した内容をもとに、条件に合う画像を生成します。
文章による指示から画像を生成する
画像生成時は、作成したいものを自然な文章で指定します。
たとえば、
「薄いベージュの背景にノートパソコンとAIをイメージしたアイコンを配置した、シンプルなビジネス向けイラスト」
と入力したとします。
するとAIは、主に次のような条件を読み取って画像へ反映しようとします。
- 背景:薄いベージュ
- 登場物:ノートパソコン
- テーマ:AI
- 表現:シンプルなイラスト
- 用途・雰囲気:ビジネス向け
このように、何を描くかだけでなく、色・構図・雰囲気・画角・用途などを文章で伝えられるのが画像生成AIの特徴です。

DALL-E 3とChatGPTの関係
3世代目では、ChatGPTとの連携が大きな特徴になりました。
ユーザーが簡単な要望を伝えると、ChatGPTが内容を整理し、画像生成に必要な詳細を補いながらDALL-E 3向けの指示へ変換できます。
そのため、画像生成専用の複雑なプロンプトを最初から覚えていなくても、
「もう少し明るい雰囲気にして」
「人物を右側に配置して」
「ブログのアイキャッチ向けにしたい」
といった自然な会話で調整しやすくなりました。
なお、現在のChatGPTでは画像生成の仕組みがさらに更新されており、通常の画像作成にはChatGPT Imagesが案内されています。
DALL-Eでできること
このモデルは、文章から画像を作るという基本機能を利用して、さまざまな用途に活用できます。
代表的な例は次のとおりです。
| 用途 | 活用例 |
|---|---|
| イラスト作成 | ブログ、資料、SNS向けのイラスト |
| アイデアの可視化 | 頭の中にある企画やデザイン案を画像化 |
| コンセプト画像 | 新商品やサービスのイメージ作成 |
| 広告・SNS素材の案 | バナーや投稿画像の方向性を検討 |
| 学習・説明用素材 | 難しい内容を視覚的に説明するための画像 |
| 創作 | 架空の人物、風景、世界観などの作成 |
特に便利なのは、完成したデザインを一から制作する前の「たたき台」を短時間で作れることです。
一方、AIが生成した画像をそのまま使えば必ず目的に合うとは限りません。文字、細かな配置、事実関係などは人が確認する必要があります。
DALL-Eの使い方
現在DALL-Eについて調べている初心者は、「DALL-Eを使う方法」と「現在のChatGPTで画像を作る方法」を分けて理解すると分かりやすくなります。
2026年8月時点では、通常のChatGPTで画像を作りたい場合、ChatGPT Imagesを利用するのが基本です。
現在ChatGPTで画像を作る基本手順
ChatGPT Imagesでは、特別なコマンドを覚えなくても画像を作成できます。
基本的な流れは次のとおりです。
- ChatGPTを開く
- 作りたい画像を文章で説明する
- 画像を生成する
- 必要に応じて修正内容を伝える
- 構図や比率などを調整する
たとえば、
「生成AIについて説明するブログ記事用に、ノートパソコンとAIを組み合わせたシンプルな16:9の図解を作って」
といった形で指示できます。
最初から完璧な指示を書く必要はありません。生成された画像を見ながら、「背景を白くする」「文字を減らす」「もっとシンプルにする」などと追加で調整できます。
DALL-Eを指定して使う場合の注意
旧モデルそのものを使いたい場合は、現在の提供状況を確認する必要があります。
OpenAIでは公式DALL-E GPTが提供されてきましたが、2026年8月30日にChatGPT上の公式DALL-E GPTを終了する予定と案内しています。
また、DALL-E 3のAPIは2026年8月時点でも利用可能ですが、OpenAIはdeprecated、つまり将来的な提供終了を予定する位置付けとしています。
これから画像生成を始める場合は、旧モデルだけに使い方を限定せず、現在のChatGPT Imagesを基準に理解するほうが実用的です。
DALL-EとChatGPT Imagesの違い
DALL-EとChatGPT Imagesは、どちらもOpenAIの画像生成に関係していますが、同じ名称のサービスではありません。
| 比較項目 | DALL-E | 現在のChatGPT Images |
|---|---|---|
| 位置付け | OpenAIが開発してきた画像生成モデル群 | 現在のChatGPTにおける画像作成・編集機能 |
| 主な操作 | テキストから画像生成 | 会話から画像生成・既存画像の編集 |
| 現在の位置付け | レガシー化が進んでいる | 現在の標準的な画像生成環境 |
| 画像編集 | 世代・利用方法によって異なる | 既存画像のアップロードや部分編集にも対応 |
| 初心者の理解 | 画像生成AIの代表例として知る | 現在実際に画像を作る方法として知る |
つまり、DALL-EはOpenAIの画像生成AIの発展を理解するうえで重要なモデルですが、現在ChatGPTで画像を作る機能そのものをすべて「DALL-E」と呼ぶのは適切ではありません。
この違いを押さえておくと、古い解説記事と現在のChatGPT画面を見比べたときにも混乱しにくくなります。

DALL-Eを使うメリット
こうした画像生成AIの大きなメリットは、言葉でイメージを伝えて画像にできることです。
専門的な描画スキルがなくても画像を作りやすい
絵を描く技術や高度な画像編集スキルがなくても、作りたい内容を文章にして画像生成を試せます。
そのため、企画段階のイメージ作成や資料用の素材など、まず視覚的なたたき台が欲しい場面に向いています。
会話しながらイメージを具体化できる
3世代目とChatGPTの組み合わせでは、単発のプロンプトだけでなく、会話を通じた調整が可能になりました。
「もう少しシンプルに」「背景を変更して」といった修正を繰り返せるため、自分のイメージを少しずつ具体化できます。
現実には存在しない表現も作れる
画像生成AIでは、実在する風景だけでなく、空想上の組み合わせや世界観も表現できます。
新しいデザインの発想を広げたり、アイデアを共有したりする用途にも利用できます。
DALL-Eを使うときの注意点
画像生成AIは便利ですが、生成された画像を無条件で利用してよいわけではありません。
生成結果は必ず確認する
AIは指示を完全に理解するとは限りません。
人物の手指、文字、物体の位置関係などが意図と異なる場合があります。生成後は、用途に合っているかを人が確認しましょう。
著作権や第三者の権利に注意する
AI画像を利用するときは、著作権だけでなく、商標、肖像、プライバシーなど第三者の権利にも注意が必要です。
OpenAIはDALL-E 3で生成した画像について、OpenAIの許可なしに再印刷・販売・商品化できると案内していますが、これは「どのような画像でも第三者の権利を気にせず使える」という意味ではありません。
商用利用など重要な用途では、生成内容と利用条件を個別に確認することが大切です。
DALL-Eの古い情報と現在の機能を混同しない
このモデルには複数世代があり、OpenAIの画像生成機能自体も更新されています。
数年前の記事に書かれている画面や使い方が、そのまま現在のChatGPTに当てはまるとは限りません。
特に現在はChatGPT Imagesが中心になっているため、実際に利用するときはOpenAIの最新ヘルプも確認しましょう。
DALL-Eに関するよくある質問
簡単にいうと、どのようなAIですか?
DALL-Eとは、文章で伝えた内容をもとに画像を生成するためにOpenAIが開発したAIモデルです。
「猫が宇宙服を着て月面を歩いている画像」のような文章を入力すると、その内容に沿った画像を生成できます。
DALL-Eは無料で使えますか?
これらの画像生成機能は、時期や利用方法によって提供条件が変わります。
現在のChatGPT Imagesは複数のプランで提供されていますが、利用可能な回数や機能などは変更される可能性があります。利用時点のChatGPT画面やOpenAI公式情報を確認してください。
DALL-EとChatGPTは同じものですか?
同じものではありません。
DALL-EはOpenAIが開発した画像生成モデルです。一方、ChatGPTはユーザーと対話しながらさまざまな作業を行える生成AIサービスです。
DALL-E 3はChatGPTと連携して画像を生成できるよう設計されましたが、「ChatGPT=DALL-E」ではありません。
DALL-E 3は今も使えますか?
2026年8月20日時点では、DALL-E 3 APIは利用可能ですが、OpenAIはdeprecatedとしています。
また、ChatGPT上の公式DALL-E GPTは2026年8月30日に終了予定です。これから画像を作る場合は、現在のChatGPT Imagesを利用する方法も確認するとよいでしょう。
DALL-Eで作った画像は商用利用できますか?
OpenAIはDALL-E 3の公式情報で、作成した画像について再印刷・販売・商品化するためにOpenAIの許可は必要ないと案内しています。
ただし、第三者の著作権、商標、肖像、その他の権利まで自動的に問題がなくなるわけではありません。実際の利用内容に応じて権利関係を確認してください。
まとめ
DALL-Eとは、OpenAIが開発した、文章から画像を生成するAIモデルです。
自然な言葉で作りたい画像を伝えられるため、イラスト、企画案、ブログ素材、コンセプト画像など幅広い用途へ活用できます。
一方、OpenAIの画像生成機能は進化を続けています。現在のChatGPTではChatGPT Imagesが中心となっており、DALL-E 3 APIについても将来的な提供終了が予定されています。
そのため、初心者は「DALL-E=OpenAIが発展させてきた代表的な画像生成AI」と理解したうえで、実際に現在画像を作る方法としてはChatGPT Imagesもあわせて理解するのがおすすめです。
関連用語
出典・参考情報
- OpenAI「DALL·E 3」
- OpenAI Help Center「Images in ChatGPT」
- OpenAI Help Center「Is DALL·E 3 available through an API?」
- OpenAI「DALL·E:テキストから画像を生成」
- OpenAI「DALL·E 2」
