著作権侵害とは?意味・仕組み・使い方を初心者向けにわかりやすく解説

著作権侵害とは、文章・画像・音楽・動画などの著作物について、著作権者に認められた権利を侵害する行為です。

たとえば、他人が作った画像を許可なくWebサイトへ掲載する行為が挙げられます。また、文章をそのままコピーして公開する行為も、著作権侵害となる可能性があります。

ただし、他人の著作物を使ったからといって、すべてが著作権侵害になるわけではありません。著作権者から許諾を得ている場合や、引用など著作権法上の例外に該当する場合には、許諾なしで利用できることがあります。

生成AIを使う場合も同様です。AIで作った文章や画像だから自由に使えるとは限らず、既存の著作物との関係を確認する必要があります。

この記事では、著作権侵害の意味や仕組み、具体例、生成AIとの関係、安全に著作物を利用するための基本を初心者向けに解説します。

目次

著作権侵害とは

まず、著作権侵害とは、著作権者に認められた権利を、許諾や法律上の根拠なく侵害することです。

創作者には、作品をコピーする「複製権」が認められています。さらに、インターネットなどで公開する「公衆送信権」や、翻訳・編曲・翻案する権利もあります。

したがって、「他人の作品を丸ごと盗むこと」だけが著作権侵害ではありません。コピー、ネットへの公開、改変など、利用方法によって異なる権利が関係します。

著作権と著作権侵害の違い

「著作権」と「著作権侵害」は意味が異なります。

用語意味
権利の名称:著作権作品を創作した人などに認められる権利
侵害行為:著作権侵害その権利を許可なく侵害する行為

著作権は「守られる権利」、著作権侵害は「その権利を侵害する行為」と考えると理解しやすいでしょう。

「無断利用=必ず著作権侵害」とは限らない

他人の著作物を許可なく使った場合でも、直ちに著作権侵害になるとは限りません。

著作権法には、一定の条件を満たした引用や私的使用など、著作権者の許諾なしで利用できる例外が設けられています。また、著作権の保護期間が満了している場合などもあります。

そのため、「許可を取ったか」だけで判断してはいけません。さらに、著作物への該当性、権利の存続、例外規定の適用も確認しましょう。

著作権侵害とは何か:文章・画像の無断利用例

著作権侵害が起こる仕組み

著作権侵害を理解するときは、次の順番で考えると整理しやすくなります。

  1. 利用対象が著作物か確認する
  2. 著作権が保護されているか確認する
  3. コピーや公開など、どのような利用をするのか確認する
  4. 著作権者から許諾を得ているか確認する
  5. 引用などの例外規定が利用できるか確認する

文化庁も、他人の著作物を利用する際には、著作物への該当性、保護対象、保護期間、権利制限規定などを順番に確認する考え方を示しています。

複製・ネット公開・改変などが対象になる

著作権には複数の権利があります。

たとえば、他人の文章や画像をコピーすれば複製権、WebサイトやSNSへアップロードすれば公衆送信権などが関係します。

さらに、既存作品を加工したり、別の表現へ作り替えたりした場合には、翻案権などが問題になることもあります。

許諾や法律上の例外を確認する

他人の作品を利用したい場合、原則として著作権者の許諾を確認します。

一方、引用など著作権法上の要件を満たす場合には、著作権者の許可を得ずに利用できることがあります。

「引用元を書けば何でも利用できる」という意味ではありません。引用には、公表済みの著作物であること、公正な慣行に合致していること、引用目的上正当な範囲であることなどの条件があります。

著作権侵害の具体例

身近な場面では、次のような行為に注意が必要です。

行為主な注意点
Web上の画像を無断でブログへ掲載複製権や公衆送信権などが問題になる可能性
他サイトの記事をコピーして掲載文章の創作的表現を無断利用すると侵害の可能性
音楽や動画を許可なくSNSへ投稿インターネット公開に関する権利に注意
他人のイラストを加工して公開複製や翻案などが問題になる場合がある
有料教材をコピーして第三者へ配布許諾範囲や権利制限規定を確認する必要がある

文化庁も、インターネット上で見つけた画像は自由に使えるとは限らず、権利者の意思や利用条件を確認する必要があると案内しています。

著作権侵害が起こる仕組みと確認ポイント

生成AIでも著作権侵害は起こる?

生成AIで作った文章や画像であっても、著作権侵害の可能性がなくなるわけではありません。

文化庁は、AI生成物についても考え方を示しています。既存の著作物との「類似性」と「依拠性」が認められる場合、著作権侵害となる可能性があります。

類似性と依拠性を確認する

生成AIとの関係で重要になるのが、類似性と依拠性です。

類似性は、既存の著作物の創作的な表現上の特徴を感じ取れるほど似ているかという考え方です。

依拠性は、既存の著作物に接して、それを基に作品を作ったといえるかという考え方です。

単に「雰囲気が似ている」「テーマが同じ」というだけで直ちに著作権侵害が成立するわけではありません。個別の作品や利用状況を踏まえた判断が必要です。

AIで生成することと公開することは別に考える

生成AIでは、「生成した時点」と「生成物を公開・利用する時点」を分けて考える必要があります。

文化庁によると、AI生成物の生成が適法でも、公開まで当然に適法とは限りません。そのため、SNSなどで利用する場面ごとに確認が必要です。

たとえば、AIで画像を生成したあと、既存作品と非常によく似ていることに気付く場合があります。その場合は広告やWebサイトへ掲載せず、既存作品との関係を確認しましょう。

生成AI利用時に著作権侵害を避ける方法

「著作権侵害」という言葉の使い方

「著作権侵害」は、著作権を侵害する行為について使う言葉です。

たとえば、次のように使います。

  • 画像の例:他人の画像を無断転載すると、著作権侵害となる可能性があります。
  • AI生成物の例:公開前に、著作権侵害のリスクを確認しましょう。
  • 確認を促す例:この利用方法が著作権侵害に当たるか調べる必要があります。

一方、個別の事情を確認していない段階で「これは著作権侵害です」と断定するのは慎重にした方がよいでしょう。

著作権侵害の成否は、作品の内容や利用方法によって変わります。また、許諾の有無や例外規定も判断に影響します。そのため、「侵害の可能性がある」「確認が必要」と表現する方が適切な場面もあります。

著作権侵害を避けるためのポイント

他人の著作物を利用するときは、次の点を確認しましょう。

  • 誰が作った作品なのか確認する
  • 公式サイトや利用規約で利用条件を確認する
  • 必要な場合は著作権者から許諾を得る
  • 引用を利用する場合は法律上の条件を確認する
  • 「ネットに公開されているから自由に使える」と考えない
  • 生成AIの出力も公開前に既存作品との類似を確認する
  • 仕事で使う場合は社内ルールや契約条件も確認する

特にWebやSNSでは、コピーや公開を簡単に行えます。しかし、技術的にコピーできることと、法律上自由に利用できることは別です。

著作権を侵害するとどうなる?

著作権侵害が認められると、権利者から差止請求を受ける可能性があります。さらに、損害賠償を請求される場合もあります。

また、一定の著作権侵害行為は刑事罰の対象にもなります。文化庁の現行案内では、著作権侵害について民事・刑事の双方による対応があり得ることが示されています。

そのため、「少しくらいなら大丈夫」「他の人も使っている」といった理由だけで判断するのは避けましょう。

著作権侵害についてよくある質問

ネットで見つけた画像は自由に使えますか?

原則として「ネット上にあるから自由に使える」とは考えられません。

画像にも著作権者が存在する場合があります。利用規約やライセンス、権利者の許諾などを確認しましょう。文化庁も、いわゆる「拾い画」の無断利用には注意を促しています。

出典を書けば他人の記事を自由にコピーできますか?

いいえ。

出典を書くだけで自由にコピーできるわけではありません。引用として利用する場合には、公正な慣行や正当な範囲など、著作権法上の条件を満たす必要があります。

AIで生成した画像なら著作権侵害になりませんか?

AIで生成したという理由だけで、著作権侵害の可能性がなくなるわけではありません。

既存著作物との類似性や依拠性などが問題となる場合があります。また、生成した時点と、その生成物を公開・利用する時点では判断が異なる可能性があります。

著作権侵害かどうか迷った場合はどうすればいいですか?

まずは利用を急がず、権利者、利用規約、許諾の有無、引用などの例外規定を確認しましょう。

事業や公開コンテンツで判断が難しい場合は、専門家への相談も検討してください。たとえば、著作権に詳しい弁護士へ相談できます。また、文化庁も相談窓口を設けています。

まとめ

著作権侵害とは、文章・画像・音楽・動画などの著作物について、著作権者に認められた権利を侵害する行為です。

ただし、他人の作品を使っただけで必ず著作権侵害になるわけではありません。著作物に当たるか、権利が存続しているか、許諾を得ているか、引用などの例外規定が適用されるかを確認する必要があります。

生成AIを利用するときも同様です。AIで生成したから安全と判断せず、既存の著作物との類似性や利用方法を確認してから公開しましょう。

著作権の基本を理解し、「使えるか分からない作品は確認してから利用する」ことが、著作権侵害を避ける基本です。

※本記事は著作権に関する一般的な情報を初心者向けに整理したもので、個別の案件に対する法律相談ではありません。

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この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

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