キーワード検索とは?意味・仕組み・使い方を初心者向けにわかりやすく解説

キーワード検索とは、調べたい内容を表す言葉や語句を入力し、その言葉を手がかりに関連する情報を探す検索方法です。

GoogleなどのWeb検索だけでなく、ECサイトの商品検索、社内文書検索、FAQ検索、生成AIと組み合わせるRAGの情報検索など、さまざまな場面で使われています。

ただし、キーワード検索は「入力した文字と完全に一致する情報だけを探す仕組み」とは限りません。全文検索システムでは、文章を検索しやすい単位へ分けたり、索引を作ったり、検索語との関連度を計算したりして結果を表示する方法もあります。

この記事では、キーワード検索の意味から仕組み、使い方、セマンティック検索との違いまで、初心者向けにわかりやすく解説します。

目次

キーワード検索とは?

キーワード検索とは、検索欄へ入力した言葉を手がかりに、関連する文書やWebページ、商品などを探す方法です。

簡単にいうと「入力した言葉を手がかりに情報を探す方法」

たとえば、生成AIについて初心者向けの情報を探す場合を考えてみましょう。

検索欄へ、

「生成AI 初心者」

と入力すると、「生成AI」「初心者」といった言葉を手がかりに関連するページを探します。

検索対象はサービスによって異なります。

  • GoogleなどのWeb検索:Webページ
  • ECサイト:商品
  • 社内検索:マニュアルや社内文書
  • FAQ検索:質問と回答
  • 文書検索システム:PDFや各種ファイル

このように、探したい情報を表す言葉を入力することが、キーワード検索の基本です。

完全一致だけを意味するわけではない

「キーワード検索=入力した文字列の完全一致」と考えると、少し単純化しすぎです。

検索システムによって仕組みは異なりますが、全文検索では文章や検索文を分析して検索可能な単位に分け、関連する文書を探す方法があります。そのうえで、検索語がどの程度含まれているかなどを利用して、関連性の高い情報を上位へ表示します。

つまり、キーワード検索は文字や単語の一致を重要な手がかりとする検索方法と理解するとよいでしょう。

キーワード検索で入力語から情報を探す仕組み

キーワード検索の仕組み

キーワード検索の内部処理は検索サービスによって異なります。ただし、一般的な全文検索では「文章を処理する→検索用の索引を作る→検索する→結果を順位付けする」という流れがあります。

1. 検索したい言葉を入力する

最初に、利用者が検索欄へキーワードを入力します。

たとえば、

「生成AI セキュリティ」

と入力したとしましょう。

この入力内容が、検索システムへ渡される検索クエリになります。

2. 検索しやすい形へ処理する

続いて、検索システムは文章や検索クエリを検索しやすい形へ処理します。

全文検索システムでは、文章をトークンと呼ばれる単位へ分けたり、大文字・小文字などの表記をそろえたりする処理が行われることがあります。

ただし、具体的な処理方法は検索システムや言語によって異なります。

3. 索引から候補を探す

大量の文書を検索する際、毎回すべての文章を先頭から読み直しているとは限りません。

代表的な全文検索では「転置インデックス」と呼ばれる索引を作り、ある単語がどの文書に含まれているかを検索しやすくします。

本の巻末にある索引から言葉を探し、該当ページへ移動するイメージに近い仕組みです。

4. 関連度などをもとに結果を並べる

候補が見つかったら、検索システムは関連度などを計算して結果を並べます。

代表的な全文検索エンジンでは、検索語の出現頻度や、その言葉がどの程度珍しいか、文書の長さなどを考慮するBM25系の手法が使われる場合があります。

したがって、同じキーワードを含むページが複数あっても、すべてが同じ順位になるとは限りません。

キーワード検索とセマンティック検索の違い

キーワード検索はどこで使われる?

キーワード検索は、日常生活から業務まで幅広く使われています。

代表例は次のとおりです。

利用場面検索例
Web検索「生成AI 初心者 使い方」
ECサイト「ノートパソコン 14インチ」
社内検索「出張 交通費 規程」
FAQ「パスワード 変更」
ニュース検索「生成AI ガイドライン」
RAG・文書検索社内資料から質問に関係する情報を取得

特に、商品名、サービス名、型番、専門用語など、探したい言葉がはっきりしている場合はキーワード検索と相性がよい傾向があります。

キーワード検索の使い方とコツ

キーワード検索では、検索欄へ言葉を入力するだけでも利用できます。ただし、少し工夫すると必要な情報へたどり着きやすくなります。

重要な言葉から検索する

まずは、知りたい内容を表す重要な言葉を入力します。

たとえば、

「生成AIについて知りたい」

という場合は、

「生成AI」

から検索できます。

情報が多すぎる場合は、目的を表す言葉を追加します。

  • 生成AI 初心者
  • 生成AI 使い方
  • 生成AI 仕事
  • 生成AI 注意点

このように、検索結果を見ながら条件を追加すると探しやすくなります。

条件を追加して絞り込む

検索結果が広すぎる場合は、対象や目的を表すキーワードを加えます。

たとえば、

「AI」

だけでは対象が非常に広くなります。

一方、

「生成AI 企業 ガイドライン」

とすれば、企業で生成AIを利用する際のガイドラインに関する情報へ絞り込みやすくなります。

検索では、**「何について」「何を知りたいのか」**を表す言葉を組み合わせることがポイントです。

検索演算子を使う

Google検索では、特定の条件で結果を絞るための検索演算子も利用できます。

代表例は次のとおりです。

  • "検索したい語句":語句の完全一致を探す
  • site:example.com キーワード:特定サイト内を探す
  • -除外語:特定の言葉を除外する
  • filetype:pdf キーワード:特定形式のファイルを探す

たとえば、ある省庁のサイトだけから生成AIの情報を探したい場合には、site:を利用すると検索対象を絞れます。

検索演算子の対応状況は検索サービスによって異なるため、利用しているサービスの公式案内を確認しましょう。

キーワード検索とセマンティック検索の違い

キーワード検索と比較されることが多い方法に「セマンティック検索」があります。

大きな違いは、言葉の一致を重視するか、意味の近さを重視するかです。

比較項目キーワード検索セマンティック検索
主な手がかり単語や語句意味や文脈
得意な検索固有名詞、型番、専門用語など自然な質問、言い換え、曖昧な表現
強み狙った言葉を精密に探しやすい同じ言葉がなくても意味の近い情報を探せる
注意点言い換えを見逃す場合がある意味が近くても不要な情報が混ざる場合がある

たとえば、

「通勤費 上限」

という検索に対して、資料側に「交通費」という言葉しか書かれていなければ、単純なキーワード一致では見つけにくい場合があります。

セマンティック検索では、「通勤費」と「交通費」の意味的な近さを利用して情報を探せる場合があります。

一方、商品型番や正式な制度名など、特定の文字列を正確に探したいケースではキーワード検索が有効です。

キーワード検索の具体的な使い方

両方を組み合わせるハイブリッド検索もある

キーワード検索とセマンティック検索は、どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。

両方の検索結果を組み合わせる方法は「ハイブリッド検索」と呼ばれます。

キーワードによる精密な検索と、意味による柔軟な検索を組み合わせることで、それぞれの弱点を補う考え方です。

利用するメリット

キーワード検索には、主に次のメリットがあります。

探したい言葉が明確なときに強い

商品名、サービス名、型番、人名、制度名など、探したい言葉が明確なら効率よく候補を絞れます。

特に固有名詞や専門用語では、検索した語そのものが含まれる情報を探せる点が便利です。

検索結果の理由を理解しやすい

「入力したキーワードが文書に含まれている」という関係は、人にとって比較的理解しやすいものです。

そのため、検索結果が表示された理由を説明しやすいという利点があります。

幅広い検索サービスで利用できる

Web検索だけでなく、ECサイト、社内検索、FAQ、文書管理システムなど、多くのサービスでキーワード入力による検索が利用されています。

利用者側に特別な知識がなくても始めやすい方法です。

キーワード検索の注意点・苦手なこと

便利なキーワード検索にも限界があります。

言い換えを見逃すことがある

入力した語と文書側の表現が違う場合、必要な情報を見つけにくくなることがあります。

たとえば、「パソコン」で検索したとき、情報側に「PC」という言葉しかないケースです。

検索システムによっては同義語などを考慮できますが、すべての検索サービスが同じように処理するわけではありません。

キーワードが曖昧だと不要な結果も増える

「Apple」のように、企業名と果物の両方を表せる言葉もあります。

このようなキーワードでは、利用者が求めていない意味の情報まで候補に含まれる場合があります。

その際は「Apple iPhone」「Apple 果物」のように、別のキーワードを追加して目的を明確にすると探しやすくなります。

適切な検索語を知らないと探しにくい

初心者の場合、「何と検索すればよいか分からない」ことがあります。

専門用語を知らなければ、情報自体は存在していても適切な検索語へたどり着けない可能性があります。

こうした場面では、自然な文章から意味を捉えるセマンティック検索が役立つ場合があります。

生成AIやRAGとキーワード検索の関係

生成AIの分野でも、キーワード検索は情報を探す方法の一つとして利用できます。

代表例がRAGです。

RAGでは、生成AIが回答を作る前に外部の文書などから関連情報を検索し、取得した情報を回答生成へ利用します。

この「関連情報を検索する」部分には、キーワード検索、意味を利用する検索、両方を組み合わせるハイブリッド検索など、さまざまな方法を採用できます。

そのため、

RAG=ベクトル検索

と決めつけるのは適切ではありません。

どの検索方式が向いているかは、扱うデータや検索内容によって異なります。正式名称や型番などを重視するならキーワード検索が役立ち、自然な質問や言い換えを扱いたい場合には意味を考慮する検索が役立つことがあります。

キーワード検索についてよくある質問

キーワード検索とは簡単にいうと何ですか?

調べたい情報を表す言葉や語句を入力し、その言葉を手がかりに関連情報を探す方法です。

Web検索だけでなく、ECサイト、社内検索、FAQ、文書検索などでも利用されています。

キーワード検索は完全一致検索と同じですか?

同じではありません。

完全一致検索は、指定した語句と正確に一致する情報を探す方法です。一方、一般的な全文検索では、入力された文章を分析したり、複数の単語を使って関連度を計算したりする場合があります。

Google検索もキーワード検索ですか?

Google検索では言葉を入力してWebページを探せるため、利用者から見ればキーワードによる検索が可能です。

ただし、Google検索全体のランキングや検索結果の決定方法を、単純な文字列一致だけで説明することはできません。キーワード検索は、Google検索を利用するときの基本的な検索方法の一つとして理解するとよいでしょう。

キーワード検索とセマンティック検索はどちらが優れていますか?

一概にどちらが優れているとはいえません。

正式名称や型番などを正確に探したい場合はキーワード検索、言い換えや自然な質問から探したい場合はセマンティック検索が適しています。

両方の特徴を生かすため、ハイブリッド検索を使う方法もあります。

キーワード検索を上手に使うコツはありますか?

最初から長い文章を考えすぎず、「何について」「何を知りたいか」を表す重要な言葉から検索する方法があります。

結果が多ければ条件を追加し、少なすぎればキーワードを減らしたり、別の表現へ変えたりして調整するとよいでしょう。

まとめ

キーワード検索とは、入力した言葉や語句を手がかりに関連情報を探す検索方法です。

Web検索だけでなく、商品検索、社内文書検索、FAQ、生成AIと組み合わせるRAGなど、幅広い場面で利用されています。

ポイントを整理すると次のとおりです。

  • 入力したキーワードを手がかりに情報を探す
  • 全文検索では文章の解析や索引、関連度計算なども使われる
  • 固有名詞、型番、専門用語など明確な言葉の検索に向いている
  • 言い換えや曖昧な質問は苦手になる場合がある
  • 意味を利用するセマンティック検索と組み合わせる方法もある

キーワード検索、セマンティック検索、ハイブリッド検索にはそれぞれ特徴があります。検索対象や目的に合わせて使い分けることが、必要な情報へ効率よくたどり着くポイントです。

関連用語

出典・参考情報


この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

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