プロンプトとは?意味・仕組み・使い方を初心者向けにわかりやすく解説

プロンプトとは、生成AIや大規模言語モデル(LLM)へ、質問や指示などを入力して「何をしてほしいか」を伝えるものです。

たとえば、ChatGPTを使っていると、「良いプロンプトを書きましょう」「プロンプトを工夫すると回答が変わります」といった説明を見かけることがあります。しかし、初心者のうちは難しいテンプレートを覚える必要はありません。

まずは「何をしてほしいか」「誰向けか」「どのような条件があるか」を具体的に伝え、回答を確認しながら調整するところから始めれば十分です。

そこで、この記事ではプロンプトの意味や基本的な仕組み、生成AIとの関係を解説します。初心者でも実践できる使い方や注意点も紹介します。

目次

プロンプトとは?

つまり、プロンプトとは生成AIや大規模言語モデル(LLM)に与える質問や指示などの入力です。

たとえば、ChatGPTへ次のように入力したとします。

「新入社員向けに、生成AIとは何かを100文字程度で説明して」

つまり、この文章がプロンプトです。

このように、AIへ「何について」「誰向けに」「どのような条件で」回答してほしいのかを伝える役割があります。

プロンプトとは何かを示す生成AIへの入力の仕組み

プロンプトは質問だけではない

一方、プロンプトというと「AIへの質問」をイメージしやすいですが、質問だけに限られません。

たとえば、次のような入力もプロンプトです。

  • この文章を3行で要約してください
  • 取引先へのお礼メールを作成してください
  • 新商品のキャッチコピーを5案考えてください
  • この内容を表に整理してください
  • 初心者にもわかる言葉に言い換えてください

また、利用するAIによっては、文章だけでなく画像や音声などを入力として扱える場合もあります。

つまり、プロンプトは単なる「質問文」ではなく、AIへしてほしいことを伝える入力と考えるとわかりやすいでしょう。

AI・生成AI・ChatGPT・プロンプトの違い

また、プロンプトを理解するときは、AIや生成AI、ChatGPTとの違いも整理しておきましょう。

用語意味
AI人工知能に関する幅広い技術や考え方
生成AI文章・画像・音声などのコンテンツを生成するAI技術
ChatGPTOpenAIが提供するAIベースのサービス
プロンプトAIモデルなどへ与える質問・指示などの入力

つまり、AI、生成AI、ChatGPTは同じ意味ではありません。

AIは幅広い概念であり、生成AIはAIの技術分野の一つです。一方、ChatGPTは生成AIモデルなどを利用して提供されるサービスです。

そのため、プロンプトはAIサービスやモデルへ利用者の目的を伝えるために使われます。

プロンプトはどのような仕組みで使われる?

また、生成AIの内部では複雑な処理が行われます。初心者は「入力→処理→出力」という流れで考えると理解しやすいでしょう。

プロンプトとは何かを示す基本的な書き方

1. 利用者がプロンプトを入力する

最初に、利用者が質問や指示を入力します。

たとえば、次のようなプロンプトです。

「小学生にもわかるように、生成AIを200文字程度で説明してください」

ここには、

  • 説明してほしいテーマ:生成AI
  • 対象:小学生
  • 条件:200文字程度

という情報が含まれています。

2. AIモデルが入力された内容を処理する

次に、AIモデルは入力された文章の文脈や条件を処理します。

たとえば、大規模言語モデルは学習した言葉のパターンや関係性を使い、入力文に続く内容を生成します。

そのため、同じテーマでもプロンプトの条件が変われば、出力の内容や表現も変わる可能性があります。

3. 条件を踏まえて回答を生成する

最後に、AIがプロンプトを踏まえて回答を生成します。

たとえば先ほどの例では、「小学生向け」「200文字程度」という条件を考慮した説明を作ろうとします。

ただし、プロンプトへ条件を書けば必ず希望どおりになるわけではありません。

そのため、回答を確認し、必要であれば追加の指示を出して調整することも大切です。

プロンプトでできること

また、プロンプトを使うと、生成AIへさまざまな作業を依頼できます。

そこで、代表的な例を見てみましょう。

用途プロンプト例
質問「生成AIとAIの違いを初心者向けに説明してください」
要約「この文章の要点を3つにまとめてください」
文章作成「取引先へ送る丁寧なお礼メールを作成してください」
アイデア出し「社内研修で使える生成AI活用テーマを10個考えてください」
情報整理「以下の内容をメリット・注意点に分けて表にしてください」
言い換え「この文章を専門用語を使わずに書き直してください」

このように、プロンプトは生成AIとのやり取りの出発点になります。

ただし、利用できる機能や扱える情報はAIサービスによって異なります。実際に利用するときは、各サービスの機能や利用条件も確認しましょう。

初心者向け|プロンプトの基本的な使い方

ただし、初心者がプロンプトを書くときは、最初から複雑な型を覚える必要はありません。

まずは、目的・対象・条件の3つを意識してみましょう。

プロンプトとは何かを示す改善の手順

1. 目的を伝える

最初に「何をしてほしいのか」を明確にします。

たとえば、

「メールを書いて」

だけでも生成AIは回答できます。

しかし、

「取引先へ日程変更をお願いするメールを書いて」

と目的を具体的にしたほうが、必要な内容を伝えやすくなります。

2. 対象を伝える

次に、「誰が読むのか」「誰向けなのか」を伝えます。

たとえば、

「生成AIについて説明してください」

ではなく、

「生成AIを初めて学ぶ社会人向けに説明してください」

とすれば、対象読者を意識した回答を求められます。

初心者向け、経営者向け、子ども向けなど、相手によって適切な言葉や情報量は変わります。

3. 条件を伝える

さらに、必要な条件も加えます。

たとえば次のような条件があります。

  • 200文字程度
  • 箇条書きで
  • 表形式で
  • 専門用語を避ける
  • 丁寧な表現にする
  • 3つのポイントに整理する

目的・対象・条件を組み合わせると、次のようなプロンプトになります。

「生成AIを初めて学ぶ社会人向けに、生成AIのメリットを3つ、専門用語を使わず箇条書きで説明してください」

一度にすべての条件を入れる必要はありません。

まず簡単に依頼し、回答を見ながら条件を追加する方法でも問題ありません。

4. 回答を見て追加指示する

プロンプトは一度書いて終わりではありません。

たとえば最初の回答が難しければ、

「もう少し初心者向けの表現にしてください」

と追加できます。

文章が長ければ、

「要点を3つに絞ってください」

と指示することもできます。

生成AIとのやり取りを会話のように重ねながら、求める内容へ近づけていく方法が有効です。

良いプロンプトを書く4つのコツ

プロンプトに唯一の正解があるわけではありません。

ただし、AIへ目的を伝えやすくするために意識したいポイントがあります。

明確かつ具体的に伝える

まず、「何をしてほしいのか」がわかるように書きます。

「いい感じにまとめて」

よりも、

「重要なポイントを3つに絞り、各項目を100文字以内でまとめて」

としたほうが条件は明確です。

ただし、細かい条件を大量に入れれば必ず良い回答になるわけではありません。

必要な条件から追加していきましょう。

必要な背景や文脈を伝える

AIが判断するために必要な背景がある場合は、プロンプトに含めます。

たとえばメール作成であれば、

  • 誰へ送るのか
  • 何のためのメールか
  • どの程度丁寧にするか

などを伝えると、目的に合った文章へ調整しやすくなります。

欲しい出力形式を指定する

回答をどのような形で受け取りたいかも指定できます。

たとえば、

  • 箇条書き
  • 文章
  • チェックリスト
  • 見出し付き

などです。

情報をあとで使いやすい形式にしてもらうことで、整理の手間を減らせる場合があります。

複雑な作業は分けて依頼する

一つのプロンプトへ多くの作業を詰め込むと、指示が複雑になる場合があります。

そのようなときは、

  1. 情報を整理する
  2. 構成を作る
  3. 本文を書く
  4. 内容をチェックする

というように、作業を分けて依頼する方法があります。

特に初心者は、一度で完璧なプロンプトを作ろうとするより、短い指示から始めて調整していくほうが取り組みやすいでしょう。

プロンプトを使うときの注意点

プロンプトを工夫すると回答を調整しやすくなりますが、生成AIの回答が必ず正しくなるわけではありません。

安全に利用するために、いくつか注意点があります。

回答が正しいとは限らない

生成AIは、事実と異なる情報や根拠を確認できない情報を、自然な文章で生成する場合があります。

このような現象は「ハルシネーション」と呼ばれます。

そのため、次のような情報は特に確認が必要です。

  • 日付
  • 料金
  • 法律や制度
  • 人物情報
  • 統計
  • 引用
  • URL
  • 論文や出典

重要な判断に使う場合は、生成AIの回答だけで決めず、公式サイトや公的機関など信頼できる情報源で確認しましょう。

長いプロンプトほど良いとは限らない

条件を詳しく書くことは有効ですが、単純に文章を長くすれば良いわけではありません。

不要な情報や矛盾する条件が増えると、何を優先すべきか分かりにくくなる場合もあります。

まず必要な情報だけを伝え、不足している部分をあとから追加すると整理しやすくなります。

同じプロンプトでも回答が変わる場合がある

生成AIの回答は常に固定されているとは限りません。

同じ質問をしても、表現や内容が変化する場合があります。

そのため、重要な作業では回答を確認し、必要な条件が守られているかチェックしましょう。

機密情報や個人情報の扱いを確認する

生成AIへ情報を入力する前に、その情報を外部サービスへ入力してよいか確認することも重要です。

特に業務で利用するときは、

  • 顧客の個人情報
  • 社外秘資料
  • 契約情報
  • パスワードや認証情報
  • 未公開の経営情報

などを安易に入力しないようにしましょう。

利用しているサービスの規約やデータの取り扱い、勤務先のルールを確認したうえで利用する必要があります。

プロンプトエンジニアリングとは?

プロンプトについて調べると、「プロンプトエンジニアリング」という言葉もよく登場します。

プロンプトエンジニアリングとは、AIモデルから目的に合った回答を得やすくするために、プロンプトを設計・改善する考え方やプロセスです。

プロンプトそのものはAIへ渡す入力を指します。

一方、プロンプトエンジニアリングは、その入力をどのように設計・改善するかという考え方を表します。

ただし、生成AIを使い始めたばかりの段階で高度な手法をすべて覚える必要はありません。

まずは、

  • 目的を伝える
  • 対象を伝える
  • 条件を伝える
  • 回答を確認して修正する

という基本から始めるとよいでしょう。

プロンプトについてよくある質問

プロンプトと質問は同じですか?

完全に同じではありません。

質問はプロンプトの一種ですが、プロンプトには「文章を要約してください」「表にしてください」といった指示も含まれます。

そのため、「AIへ与える質問や指示などの入力」と理解するとわかりやすいでしょう。

プロンプトは長いほど良いですか?

必ずしも長いほど良いわけではありません。

重要なのは、目的や必要な条件が明確に伝わることです。

最初は短いプロンプトから始め、回答に不足があれば条件を追加していく方法でも十分です。

同じプロンプトなら毎回同じ回答になりますか?

必ず同じになるとは限りません。

生成AIでは、同じ入力でも回答内容や表現が変わる場合があります。

重要な用途では、出力をそのまま採用せず、条件や事実関係を確認しましょう。

ChatGPT以外でもプロンプトは使いますか?

はい。

プロンプトはChatGPTだけの専用用語ではありません。

大規模言語モデルを利用したサービスや画像生成AIなど、さまざまな生成AIで、利用者からAIへ指示や情報を渡す際に使われます。

プロンプトと一緒に覚えたい関連用語

プロンプトを理解したら、次の用語もあわせて確認すると生成AIの全体像を理解しやすくなります。

生成AI
文章・画像・音声など、新しいコンテンツを生成するAI技術です。

大規模言語モデル(LLM)
大量のデータから言葉のパターンや関係性を学び、文章などを扱える大規模な言語モデルです。

ハルシネーション
生成AIが事実と異なる内容などを、もっともらしく生成する現象です。

AI(人工知能)
人工知能に関する幅広い技術や考え方を指す言葉です。

まとめ|プロンプトはAIへ目的を伝えるための入力

プロンプトとは、生成AIや大規模言語モデルへ、質問や指示などを入力して「何をしてほしいか」を伝えるものです。

ポイントを整理すると、次のとおりです。

  • プロンプトは生成AIなどへ与える質問・指示などの入力
  • 質問だけでなく、要約や文章作成などの指示もプロンプトに含まれる
  • 初心者は「目的・対象・条件」の3つから考えるとわかりやすい
  • 最初から完璧なプロンプトを作る必要はない
  • 回答を確認しながら追加指示を出す方法が有効
  • 良いプロンプトを書いても回答が必ず正しいとは限らない
  • 重要な事実は公式情報などで確認する

生成AIを初めて利用する場合は、まず簡単な要約や文章の言い換えなど、結果を自分で確認しやすい作業から試してみるとよいでしょう。

プロンプトの基本を理解すると、生成AIへ「何をしてほしいのか」を以前より具体的に伝えやすくなります。

関連用語

出典・参考情報

この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

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