G検定とE資格はどっち?違い・難易度・受験資格を比較

G検定とE資格のどちらを選ぶか迷っているなら、まず「AIを活用する側を目指すのか、実装する側を目指すのか」で考えると判断しやすくなります。

AI・ディープラーニングを体系的に学び、ビジネスやDX推進に活かしたい人にはG検定が向いています。一方、ディープラーニングの理論から実装まで学び、AIエンジニアとして専門性を高めたい人にはE資格が適しています。

また、E資格を受験するためにG検定へ合格する必要はありません。E資格では、試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了していることが受験条件です。

この記事では、G検定とE資格の違いを難易度、受験資格、費用、試験範囲、向いている人から比較します。

目次

G検定とE資格はどっち?結論を先に比較

G検定とE資格は、どちらが上位・下位というより、学ぶ目的と想定する人材像が異なる資格です。

選び方を簡単に整理すると、次のようになります。

目的選びやすい資格
AI・ディープラーニングを基礎から体系的に知りたいG検定
AIをビジネスやDX推進に活かしたいG検定
非エンジニアとしてAIの知識を身につけたいG検定
ディープラーニングの理論を深く学びたいE資格
AIモデルの実装に関わるエンジニアを目指したいE資格
数学・機械学習・深層学習・実装を本格的に学びたいE資格

そのため、初めてAIを体系的に学ぶ人やビジネス職なら、まずG検定が候補になります。

反対に、すでにプログラミングや機械学習の基礎があり、AIエンジニアとして実装力を高めたい場合は、E資格を検討する価値があります。

G検定とE資格の違いを一覧で比較

2026年8月23日時点のJDLA公式情報をもとに、主な違いを整理しました。

比較項目G検定E資格
運営日本ディープラーニング協会(JDLA)日本ディープラーニング協会(JDLA)
主な目的AI・ディープラーニングの活用リテラシーディープラーニングの理論理解・実装
主な対象ビジネス職・DX担当・AIを活用する人AIエンジニア・開発者
受験資格制限なしJDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了
G検定合格必須ではない
試験方式オンラインまたは会場指定会場
試験時間オンライン100分/会場120分120分
問題数約145問約100問
一般受験料13,200円(税込)33,000円(税込)
学生受験料5,500円(税込)22,000円(税込)
言語日本語日本語
難易度の目安基礎〜中級上級
必須講座なしJDLA認定プログラムの修了が必要

E資格は試験料だけでなく、受験資格を得るためのJDLA認定プログラム受講費も考慮する必要があります。認定プログラムの料金は事業者によって異なるため、E資格を検討するときは総費用で比較しましょう。

難易度はE資格のほうが高い

G検定とE資格を比べると、学習範囲、前提条件、実装知識の必要性を踏まえて、E資格のほうが高難度と考えるのが妥当です。

ただし、単純に合格率だけを並べて難易度を決めるのは適切ではありません。

G検定の難易度

G検定では、AIの基本概念、機械学習、ディープラーニング、AIの社会実装、数理・統計、法律、契約、AI倫理、AIガバナンスなど幅広い領域が出題されます。

受験資格に制限はありません。そのため、エンジニアだけでなく、企画、営業、マーケティング、管理職、DX担当など幅広い職種が挑戦できます。

直近の「G検定2026年第4回」オンライン試験では9,241人が受験し、7,677人が合格しました。合格率は83.08%です。

ただし、合格ラインや個人の得点はJDLAから公開されていません。

E資格の難易度

E資格は、ディープラーニングを実装するエンジニア向けの資格です。

2026年第2回から適用されるシラバスには、確率・統計、情報理論、機械学習、ニューラルネットワーク、最適化、CNN、RNN、Transformer、画像認識、自然言語処理、生成モデル、深層強化学習、開発・運用環境などが含まれています。

さらに、PyTorchまたはTensorFlowを利用した実装に関する内容も試験範囲です。

直近で結果が公表されているE資格2026年第1回では1,317人が受験し、911人が合格しました。合格率は69.17%でした。

合格率だけで比較しない

「G検定83.08%、E資格69.17%なら、少しだけE資格が難しい」と判断するのは早計です。

E資格の受験者は、そもそもJDLA認定プログラムを修了した人に限定されています。つまり、一定の学習を終えた人だけが受験する試験です。

一方、G検定には受験資格がありません。

母集団の条件が異なるため、合格率は参考値として見るにとどめ、前提知識・試験範囲・受験資格・実装要素まで含めて難易度を判断することが重要です。

より幅広く資格の難易度を比較したい場合は、生成AI資格の難易度一覧も参考にしてください。

受験資格の違い|G検定は制限なし、E資格は認定プログラム修了が必要

受験資格は、G検定とE資格の大きな違いです。

G検定には受験資格の制限がありません。 AIやディープラーニングの実務経験がなくても受験できます。

一方、E資格を受験するには、JDLA認定プログラムのいずれかを試験日の過去2年以内に修了している必要があります。

E資格の前にG検定へ合格する必要はない

E資格を「G検定の次に受ける上位試験」のようにイメージする人もいますが、制度上、G検定合格はE資格の受験条件ではありません。

JDLA公式FAQでも、認定プログラムを修了していれば、G検定に合格していなくてもE資格を受験できると案内されています。

したがって、

G検定合格 → E資格

という順番は必須ではありません。

ただし、AIを初めて体系的に学ぶ人なら、G検定相当の基礎知識を身につけてからE資格レベルへ進むことで、学習内容を整理しやすくなるでしょう。

試験範囲の違い|G検定は活用、E資格は理論・実装まで

両資格では、ディープラーニングを扱う深さが異なります。

AIを理解して活用する知識を問うG検定

この試験では、技術そのものだけでなく、AIをビジネスで適切に利用するための知識まで幅広く扱います。

主な領域には次のようなものがあります。

  • AI・機械学習・ディープラーニングの基礎
  • 画像認識・自然言語処理・生成モデル
  • AIプロジェクトの進め方
  • 数理・統計
  • 個人情報保護法や著作権法などの法律
  • AI倫理・AIガバナンス

「モデルを自分で実装する」というより、AIの仕組みを理解したうえで、どこにどう活用するか判断するための知識が中心です。

G検定自体について詳しく確認したい場合は、G検定の個別解説も参照してください。

E資格は理論から実装まで深く扱う

E資格では、数理的な基礎からディープラーニングの実装まで踏み込みます。

特に2026年第2回からのシラバスでは、確率・統計、情報理論、最適化、各種ニューラルネットワーク、Transformer、生成モデルなど幅広い専門領域が対象です。

また、PyTorchまたはTensorFlowを使った実装に関する知識も問われます。

そのため、単にAIサービスを業務で使いたい人より、モデルやアルゴリズムを理解し、開発・実装へ関わりたい人向けの資格です。

E資格の試験内容を詳しく知りたい場合は、E資格の個別解説を確認してください。

費用の違い|E資格は認定プログラム費用も考える

まず、受験料だけならG検定のほうが低コストです。

具体的には、一般料金はG検定が13,200円(税込)、E資格が33,000円(税込)です。

さらに、E資格ではJDLA認定プログラムの修了が必須です。したがって、実際には次の費用を考える必要があります。

E資格の総費用 = JDLA認定プログラムの受講料 + E資格の受験料

なお、認定プログラムの料金や受講期間、学習形式、修了条件は事業者ごとに異なります。

そのため、E資格を検討する場合は「試験料33,000円だけで取得できる資格」と考えず、認定プログラムを含めた総負担を確認しましょう。

G検定とE資格はどちらから取るべき?

取得順は、現在の知識レベルよりも「何のために資格を取るのか」で判断すると分かりやすくなります。

初心者・ビジネス職ならG検定から

次のような人は、G検定から始める選択が適しています。

  • AIを基礎から体系的に勉強したい
  • エンジニアではない
  • 企画・営業・マーケティング・管理職などでAIを活用したい
  • DXやAI導入を担当している
  • 将来E資格へ進むかまだ決めていない

受験資格の制限がなく、AI技術から法律・倫理まで幅広く学べるため、AI分野への入口として使いやすい資格です。

AIエンジニアを目指すならE資格を検討

一方、次のような人はE資格との相性が良いでしょう。

  • AI・機械学習エンジニアを目指している
  • ディープラーニングを理論から学びたい
  • Pythonや機械学習の学習経験がある
  • PyTorchやTensorFlowを使う開発に関わりたい
  • 認定プログラムを受講して本格的に学習できる

AIエンジニア向け資格をほかにも比較したい場合は、AIエンジニアにおすすめの生成AI資格も参考になります。

G検定を取らずにE資格へ進んでもよい

G検定はE資格の必須条件ではありません。

すでに数学、機械学習、プログラミングなどの基礎があり、最初からAIエンジニアを目指しているなら、JDLA認定プログラムを修了してE資格へ直接進むことも制度上可能です。

逆に、専門的な実装を仕事にする予定がない場合、無理にE資格まで取得する必要はありません。

G検定とE資格が向いている人

最終的には、次のように整理できます。

G検定が向いている人

G検定は、AIを「理解して活用する側」の人に向いています。

特に、ビジネス職、企画職、DX担当、マネージャー、AIをこれから学び始める人には選びやすい資格です。

E資格が向いている人

E資格は、ディープラーニングを「理論から理解して実装する側」の人に向いています。

AIエンジニアや機械学習エンジニアを目指す人、すでに基礎的な数学やプログラミングを学んでいる人は検討しやすいでしょう。

なお、資格を取得しただけで転職、採用、年収アップなどが保証されるわけではありません。エンジニア職を目指す場合は、資格学習に加えて実装経験や制作物なども積み上げることが重要です。

G検定とE資格に関するよくある質問

G検定とE資格はどちらが難しいですか?

一般にはE資格のほうが高難度です。

E資格にはJDLA認定プログラムの修了条件があり、数学、機械学習、ディープラーニングの理論、実装関連知識まで求められます。

ただし、受験者層が異なるため、合格率だけで単純比較することはできません。

E資格を受けるにはG検定が必要ですか?

必要ありません。

E資格の受験条件は、試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了していることです。G検定合格は受験資格に含まれていません。

G検定とE資格の両方を取る必要はありますか?

必須ではありません。

AIの基礎・活用知識を証明したいならG検定、AIエンジニアとして理論・実装まで深めたいならE資格というように、目的に合わせて選びましょう。

初心者でもE資格を受験できますか?

制度上、JDLA認定プログラムを修了すれば受験できます。

ただし、E資格では数学、機械学習、ディープラーニング、実装など専門的な領域を扱います。AI学習が初めてであれば、基礎から段階的に学ぶ方法も検討するとよいでしょう。

2026年のG検定とE資格の日程は?

2026年8月23日時点では、次の開催予定が公式に案内されています。

G検定2026年第5回は、オンライン試験が2026年9月5日、会場試験が9月4日〜9月6日です。

E資格2026年第2回は、2026年8月28日〜8月30日に指定試験会場で実施予定です。

日程や申込期間は変更される可能性があるため、受験前にJDLA公式サイトで最新情報を確認してください。

まとめ

G検定とE資格のどちらを選ぶべきかは、目指す役割によって変わります。

AI・ディープラーニングを体系的に理解し、ビジネスやDXへ活用したいならG検定が第一候補です。ディープラーニングを理論から学び、AIエンジニアとして実装へ関わりたいならE資格が適しています。

G検定には受験資格の制限がありません。一方、E資格では試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了する必要があります。

また、G検定への合格はE資格の必須条件ではありません。

まだ進路が決まっていない初心者ならG検定から基礎を固め、エンジニアとして専門性を深める段階でE資格を検討する方法が分かりやすいでしょう。

ほかの資格も含めて選びたい場合は、生成AI資格のおすすめ一覧から比較できます。

出典・参考情報

G検定概要|日本ディープラーニング協会

G検定FAQ|日本ディープラーニング協会

開催案内|2026年第5回G検定

試験結果|2026年第4回G検定

E資格概要|日本ディープラーニング協会

開催案内|2026年第2回E資格

試験結果|2026年第1回E資格

資格FAQ|日本ディープラーニング協会

認定プログラム|日本ディープラーニング協会

情報確認日:2026年8月23日

この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

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