PEP検定とは?難易度・試験内容・勉強方法を解説

また、PEP検定は、正式名称を「Prompt Engineering Professional」といい、生成AIへの指示であるプロンプトの設計・評価・応用を中心に、生成AIを仕事で活用するための知識を体系的に学べる資格です。

一方、日本プロンプトエンジニアリング協会が実施しており、生成AI・大規模言語モデル(LLM)の基礎から、プロンプトエンジニアリング、RAG、リスク管理、AIエージェント、コンテキストエンジニアリングまで幅広く出題されます。

そのため、受験資格はなく、生成AI初心者でも受験できます。ただし、100問を60分で解く必要があり、試験範囲も広いため、何も対策せずに受けるより、公式学習資料を一通り理解してから受験するのがおすすめです。

なお、この記事では、PEP検定の難易度や試験内容、受験料、勉強方法、向いている人を公式情報を基に解説します。

目次

PEP検定とは

そして、PEP検定は、生成AIを業務で活用するために必要なプロンプト設計や関連知識を評価する認定試験です。

ただし、正式名称は「Prompt Engineering Professional」。日本プロンプトエンジニアリング協会が2025年4月に開始しました。

つまり、単に「ChatGPTへ上手に質問する方法」を覚えるだけの試験ではありません。LLMの基本的な仕組みから、生成AIの業務活用、モデルのカスタマイズ、著作権・個人情報などのリスク、AIエージェントまで扱います。

PEP検定の基本情報

項目内容
正式名称Prompt Engineering Professional
通称PEP検定
運営一般社団法人 日本プロンプトエンジニアリング協会
提供状態現行
受験資格特別な制限なし
試験方式CBT
出題形式多肢選択式・択一選択式
問題数100問
試験時間60分
合格基準得点率70%以上
受検料11,000円(税込)
試験時期原則随時
再受検何度でも可能
結果即時判定
合格率公式公表を確認できず
有効期限・更新公式一次情報で明確な記載を確認できず

たとえば、資格名に「Professional」とありますが、受験資格として実務経験や特定資格の取得は求められていません。

一方、公式FAQでは、ChatGPTなどの生成AIツールの使用経験と基本的な生成AI知識があることを前提知識の目安として案内しています。

PEP検定の難易度と試験概要

PEP検定はどんな人を対象にしている?

まず、PEP検定はエンジニアだけを対象にした資格ではありません。

また、公式では、生成AIを業務で活用したいビジネスパーソンに加え、企画・開発担当者、学生、教育関係者、研究者、DX推進担当者などを対象として挙げています。

そのため、次のような人が検討しやすい資格です。

  • ChatGPTなどを仕事でもっと活用したい人
  • プロンプトを感覚ではなく体系的に学びたい人
  • 生成AIの安全な利用方法まで理解したい人
  • 社内のAI活用やDX推進に関わる人
  • AIエージェントやRAGなど新しい生成AI技術の基礎も学びたい人

一方、プログラミング経験がなくても受験できます。ただし、一部にコードを使った業務効率化やRAG、API連携などの内容が含まれるため、非エンジニアでも関連用語の意味は理解しておくとよいでしょう。

PEP検定の難易度は?

そのため、PEP検定の難易度は、AWL編集部では入門〜中級程度と考えます。

なお、これは公式の難易度区分ではなく、試験条件と出題範囲から見た編集上の目安です。

そして、受験資格がなく、公式学習資料も無料公開されている点では始めやすい資格です。一方で、生成AIの基礎だけではなく、プロンプト設計、実務活用、RAG、法律・リスク、AIエージェントまで学ぶ必要があります。

ただし、さらに100問を60分で回答するため、知識を思い出すのに時間をかけすぎないことも重要です。

PEP検定の合格率は公表されている?

つまり、PEP検定の合格基準は得点率70%以上です。

一方、2026年8月22日に確認した公式一次情報では、受験者全体の合格率は確認できませんでした。

たとえば、したがって、「合格率○%だから簡単」「ほとんどの人が合格する」といった判断はできません。

まず、難易度を判断する際は、合格率の推測ではなく、公式シラバスを見て「自分が6分野をどの程度説明できるか」で考える方が適切です。

初心者でも合格を目指せる?

また、生成AI初心者でも受験自体は可能です。

ただし、ChatGPTなどをほとんど使ったことがない状態なら、用語の暗記だけではなく、実際に生成AIを操作しながら学ぶことをおすすめします。

一方、特にプロンプト設計や応答改善、ハルシネーション、RAG、Function Callingなどは、実際に触ることで理解しやすくなります。

PEP検定の試験内容・出題範囲

そのため、現在のPEP検定では、公式シラバスとして6つの分野が示されています。

分野主な内容
生成AIと大規模言語モデルの基礎知識AIの歴史、生成AIの仕組み、LLMの構造・学習・特性
プロンプトエンジニアリングの基本概念と技術プロンプト設計、応答評価、Few-shot、Role Promptingなど
生成AIの実務への活用文書作成、要約、翻訳、データ処理、営業・企画、コード、外部ツール連携
生成AIモデルのカスタマイズ手法パラメータ調整、追加学習、ファインチューニング、RAG
倫理・リスク管理・法律上の考慮事項バイアス、プライバシー、ハルシネーション、セキュリティ、著作権、個人情報
AIエージェントとコンテキストエンジニアリングAIエージェント、状態管理、コンテキスト設計、Function Calling、API連携

1. 生成AIと大規模言語モデルの基礎知識

なお、最初に押さえるのは、AI・生成AI・LLMの基本です。

そして、生成AIがどのような技術なのか、大規模言語モデルがどのように学習し、どのような長所や限界を持つのかを理解します。

ただし、プロンプトだけを覚えるのではなく、「なぜ生成AIがそのような回答をするのか」を理解する土台になる分野です。

2. プロンプトエンジニアリングの基本概念と技術

PEP検定の中心となる分野です。

明確で具体的な指示の出し方や、生成された回答を評価して改善する方法などを学びます。

Few-shotやRole Promptingといったプロンプト手法も対象です。用語だけではなく、どのような場面で使うのかまで理解しておくとよいでしょう。

3. 生成AIの実務への活用

文章作成、要約、翻訳、データ処理、リサーチ、アイデア出し、資料作成など、日常業務での利用方法を扱います。

さらに、コードやスクリプトを使った業務効率化、外部ツールとの連携も範囲に含まれます。

営業や企画、事務などの非エンジニア職にとっても実務との接点が多い分野です。

4. 生成AIモデルのカスタマイズ手法

生成AIを特定の目的へ適応させる方法を学びます。

パラメータ調整や追加データによる学習に加え、ファインチューニングやRAGも対象です。

実際にモデル開発を行う試験ではありませんが、それぞれの手法が何を目的として使われるのかは整理しておきましょう。

5. 倫理・リスク管理・法律上の考慮事項

生成AIを仕事で使うなら欠かせない分野です。

AIバイアス、プライバシー、ハルシネーション、セキュリティ、著作権、個人情報保護などを扱います。

便利な使い方だけでなく、「何を入力してはいけないか」「生成された情報をどう確認するか」といった安全面も理解する必要があります。

6. AIエージェントとコンテキストエンジニアリング

現在のシラバスでは、AIエージェントとコンテキストエンジニアリングも出題対象です。

AIエージェントの認知・判断・実行のサイクルや状態管理に加え、システムプロンプト、ユーザープロンプト、履歴、ツール呼び出し、Function Calling、API連携などを学びます。

生成AIの進化に合わせて追加・整理されてきた分野なので、古い試験対策記事だけに頼らず、受験前に現在の公式シラバスを確認することが重要です。

PEP検定の出題範囲・受検料・合格基準

PEP検定に合格するための勉強方法

PEP検定対策では、最初に公式学習資料を基準にするのがおすすめです。

公式サイトでは現在の各シラバスに対応する学習資料が無料公開されています。

1. 公式学習資料を6分野すべて確認する

まずは公式資料を最初から最後まで一巡しましょう。

最初から細かい部分を完全に暗記する必要はありません。1周目では「どの分野から何が出るのか」を把握することを優先します。

その後、説明できない言葉や混同しやすい概念を洗い出します。

特に次のような組み合わせは違いを説明できる状態を目指すとよいでしょう。

  • AI・生成AI・LLM
  • Few-shotとZero-shot
  • ファインチューニングとRAG
  • プロンプトとコンテキスト
  • AIエージェントと通常の生成AI利用
  • ハルシネーションとAIバイアス

2. ChatGPTなどを実際に操作する

プロンプトエンジニアリングは、読むだけより実際に試した方が理解しやすい分野です。

たとえば、同じ依頼について条件を変えながらプロンプトを書き、回答がどう変わるか比較してみましょう。

「役割を指定する」「出力形式を指定する」「例を与える」「不足情報を質問させる」などを実際に試すと、用語と実務を結び付けやすくなります。

ただし、生成AIが返した解説自体を試験の正解として鵜呑みにしてはいけません。試験範囲の確認は公式教材を基準にしてください。

3. 苦手分野を重点的に復習する

PEP検定は6分野にまたがるため、得意なプロンプト分野だけを勉強する方法はおすすめできません。

生成AIを日常的に利用している人でも、著作権や個人情報、モデルのカスタマイズ、AIエージェントなどに弱点が残る場合があります。

一度全範囲を確認した後、理解が曖昧な項目を絞って復習すると効率的です。

4. 公式の練習問題やCBT操作を確認する

公式PEPページでは練習問題が公開されています。

また、CBT-SolutionsにはCBT体験試験も用意されています。

本番では100問を60分で回答するため、1問だけに長時間悩まないことも重要です。知識が身についた後は、時間を意識して問題を解く練習も行いましょう。

PEP検定の勉強時間はどれくらい?

公式では、合格に必要な標準勉強時間は公表されていません。

そのため、「○時間あれば必ず合格できる」とは言えません。

普段から生成AIを利用している人と、LLMやプロンプトを初めて学ぶ人では必要な時間が大きく異なります。

時間そのものよりも、公式6分野を一通り確認し、各項目を自分の言葉で説明できるかを受験判断の基準にするとよいでしょう。

PEP検定を取得するメリット

PEP検定のメリットは、生成AIの使い方をプロンプトだけに限定せず体系的に学べることです。

生成AIツールは誰でも簡単に利用できます。しかし、実務では出力精度だけでなく、情報漏えいや著作権、ハルシネーションなどへの対応も必要です。

PEP検定の学習範囲にはこれらが含まれるため、生成AI活用を総合的に整理するきっかけになります。

また、合格者は認定ロゴを利用できると公式案内されています。

ただし、資格を取得しただけで転職、昇進、年収アップ、業務成果が保証されるわけではありません。資格は知識を整理・証明する一つの手段として考えるのが適切です。

PEP検定が向いている人・向かない人

PEP検定は、生成AIを仕事で使う力を幅広く学びたい人に向いています。

特に相性がよいのは次のような人です。

  • ChatGPTなどを日常業務で利用している
  • プロンプト設計を体系的に学びたい
  • 生成AIのリスクや法律も学びたい
  • DXや社内AI導入を担当している
  • AIエージェントやRAGの基礎まで知りたい

一方、機械学習モデルの数理やプログラミング実装能力を専門的に証明したい人には、PEP検定だけでは目的と合わない可能性があります。

AI全般を広く学びたい場合はG検定、生成AIリテラシーを中心に学びたい場合は生成AIパスポートなど、目的の異なる資格と比較して選ぶことが重要です。

G検定の難易度・試験内容を見る

生成AIパスポートの難易度・試験内容を見る

AIエンジニアとしてより専門的な知識を身につけたい場合は、E資格も選択肢になります。

E資格の難易度・受験資格を見る

PEP検定の受験方法

PEP検定は全国のテストセンターで受けるCBT方式です。

基本的な流れは次のとおりです。

  1. CBT-Solutionsで受検者アカウントを作成する
  2. PEP検定を選択する
  3. 希望する試験日とテストセンターを予約する
  4. 受検料を支払う
  5. 試験当日に本人確認書類を持って会場へ行く
  6. パソコンで100問の試験を受ける
  7. 試験終了後に結果を確認する

試験結果は即時判定されます。

また、CBT-Solutionsでは何度でも再受検できると案内されています。

2026年8月22日時点では、2026年9月14日から9月18日まで受検停止期間が設定されています。通常は随時実施ですが、メンテナンスなどで受検できない期間が設けられる場合があるため、予約時に最新日程を確認してください。

PEP検定に関するよくある質問

PEP検定の合格率は?

2026年8月22日時点で、公式一次情報から受験者全体の合格率は確認できません。

合格基準は得点率70%以上です。

PEP検定は初心者でも受験できる?

特別な受験資格はなく、誰でも受験できます。

ただし、公式FAQではChatGPTなどの生成AIツールの使用経験と基本的な生成AI知識があることを目安としています。初心者は、公式教材と実際の生成AI操作を組み合わせて学ぶと理解しやすいでしょう。

PEP検定は独学できる?

独学は可能です。

公式サイトでシラバスごとの学習資料が無料公開されているため、まずは公式教材を中心に勉強できます。

PEP検定は何回でも受験できる?

CBT-Solutionsでは、何度でも再受検可能と案内されています。

不合格だった場合も再挑戦できますが、その都度最新の受検条件や料金を確認してください。

PEP検定の資格に有効期限はある?

2026年8月22日に確認した公式一次情報では、資格の有効期限や更新制度について明確な記載を確認できませんでした。

必要な場合は、日本プロンプトエンジニアリング協会へ最新情報を確認してください。

まとめ

PEP検定は、生成AIの基本からプロンプト設計、実務活用、RAG、リスク管理、AIエージェントまで幅広く学べる「Prompt Engineering Professional」の認定試験です。

受験資格はありませんが、100問を60分で回答し、得点率70%以上が合格基準となっています。合格率は公式に確認できないため、難易度を単純な数字だけで判断するのは適切ではありません。

これから受験するなら、まず現在の公式6分野の学習資料を一巡し、実際に生成AIを使いながら理解を深めましょう。そのうえで苦手分野を復習し、時間を意識した問題演習へ進む方法がおすすめです。

PEP検定だけでなく、目的に合う生成AI資格を比較したい場合は、資格ガイドも参考にしてください。

生成AI資格ガイドを見る

出典・参考情報


初心者向け・オンライン 生成AI無料セミナーおすすめ3選 無料セミナーを比較する

この記事を書いた人

田中和馬のアバター 田中和馬 株式会社エヌ・ケーパートナーズ/AIスクールガイド|AWL編集長

株式会社エヌ・ケーパートナーズが運営する「AIスクールガイド|AWL」編集長。10年以上にわたり、SEOメディアの立ち上げ・構築・運用に携わってきました。

2024年頃から生成AIを独学で学び始め、その後、生成AIスクールでも体系的に学習。現在はChatGPT、Gemini、Claudeなどを活用し、ディープリサーチによる情報収集、マーケティング企画、記事構成・文書作成、メール作成、業務自動化などに日常的に取り組んでいます。

また、生成AIをWebサイトの企画・制作、コーディング、デザインにも活用。エンジニアやデザイナーの業務領域を理解しながら、自らディレクションを行い、メディアの設計から制作・運用まで一貫して担当しています。生成AIスクール・講座の調査、比較基準の設計、記事編集・品質管理も担当しています。

コメント

目次